ゴカイの完全養殖技術 ウイルスフリーで開発 クルマエビ防除体制強化へ 県深層水研

完全養殖されたウイルスフリーのゴカイ(県海洋深層水研究所提供)
【那覇】県農林水産部海洋深層水研究所(鳩間用一所長)は、クルマエビの稚エビ(種苗)生産時に必要なゴカイ(標準和名・イソゴカイ)の安定確保とウイルスフリーのゴカイの完全養殖技術を開発した。県車海老漁業協同組合に技術を移転しており、28日ごろに実用化を開始する予定。
同組合が八重山を含む県内各地の養殖場に、ウイルスフリーのゴカイを使って採卵した稚エビを供給することで、クルマエビ急性ウイルス血症(PAV)等ウイルス疾病の防除体制強化が期待できる。
同組合代表理事組合長の安里一月氏によると、県のクルマエビ養殖は1974年ごろに始まり、95年から27年間、日本一の生産量を誇る。
クルマエビの稚エビ生産には、成熟を早くさせる物質のあるゴカイが必要不可欠で県内外から入手していたが、PAVの媒介者となることも知られており、県内での安定した生産体制の確立が望まれていた。
23度が適正水温とされるゴカイの養殖のため、海洋深層水の低温性を利用したほか、ゴカイが生息する干満も再現、技術開発にこぎつけた。
同研究所は2001年にウイルスフリー母エビの生産技術を確立し、03年に同組合種苗供給センターに技術を移転した経緯もある。
安里氏は「県民の皆さんに安全安心なクルマエビを供給できれば」と意気込みを語った。
鳩間所長は「引き続き関係団体と連携してクルマエビや海ブドウなどの研究に取り組むことで、県水産業の生産振興に寄与したい」と述べた。
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