イカ産卵床を設置 企業の寄付金活用

アオリイカの産卵床にする間伐材を海へ投入するダイバー(和歌山県すさみ町口和深沖で)
和歌山県すさみ町は今月、アオリイカの産卵床としてヒノキなどの間伐材(長さ2~3メートル)を町沖の海底に設置している。釣り具大手「オーナーばり」(兵庫県西脇市)からの企業版ふるさと納税の寄付金を充てている。
同社は「水産関連や海の保全事業に使ってほしい」と500万円を寄付した。町はこの一部を使い、和歌山南漁協と連携して水深20メートル前後の17カ所に産卵床を設置する。通常、アオリイカは海藻などに産卵するが、磯焼けが影響しているためか、最近は少なくなっているという。
25日には同町口和深沖に設置する作業があった。同町周参見のダイビングサービス「クラブノアすさみ」のダイバーが間伐材を船から海へ投入し、砂袋を重りにして海底へ固定した。
出航前には岩田勉町長が周参見漁港に駆け付けて「地元の漁業者や渡船・遊漁の業者、釣り人も喜ぶと思う。今後につなげていきたい」と話した。
4月以降、町は実際に産卵したかどうかの調査もする。産卵床以外では、海岸清掃の際に使う軽トラック1台を寄付金で購入した。
町によると、2021年度の町への企業版ふるさと納税は「オーナーばり」を含め4件(1150万円)。
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