奄美群島 製糖シーズン本番 富国、南西もキビ搬入

原料サトウキビの搬入が始まった富国製糖奄美事業所=14日、鹿児島県奄美市笠利町
鹿児島県奄美群島5島全ての大型製糖工場で14日までに、2021年産(20~21年期)の原料サトウキビの搬入が始まった。働き方改革など国の方針もあり、各製糖工場とも近年は年内操業が基本。製糖シーズン本番を迎え、ほ場での収穫や、キビを満載した大型トラックが行き交う光景が奄美各地で見られる。
奄美市笠利町の富国製糖奄美事業所(勢幸一所長)は14日、キビの搬入をスタート。年内での操業開始は3年連続で、今期のキビ搬入量は前期比120トン増の2万4000トンを見込んでいる。
初日は293トンを受け入れ、平均糖度は15・8度。最高18・0度、最低13・7度だった。
製糖期間は来年3月16日までの93日間。うち圧搾日数は59日。市町村別の搬入見込み量は笠利町2万2814トン、龍郷町1066トン、宇検村120トン。
関係者によると、今期の奄美大島産キビは、茎長は前年並みだが、春先の低温や日照不足、昨年の台風による影響で生育初期の萌芽が妨げられたとみられ、茎数は前年に比べて少なくなった。登熟は順調な仕上がりとなっている。
製糖開始式で同社の有村成生社長は「キビはやはり奄美の基幹作物。経済状況や流行に左右されず、作っただけ収入になる。大事なのは生産量。植え付け面積の確保はもちろん、単収アップが鍵を握っている。来期に向けて収穫を終えたほ場では早めの管理、春植えを」と呼び掛けた。
原料受け入れは年内が22日まで。年明けは1月7日から操業する。

南西糖業伊仙工場に原料サトウキビを搬入するトラック=14日、鹿児島県伊仙町伊仙
南西糖業(徳之島)の2021~21年期製糖が14日、始まった。初日は伊仙、徳和瀬両工場に計1187・03トンの原料サトウキビが搬入された。製糖開始は前期より1日早く、7期連続の年内操業。搬入量は前期実績を9881トン下回る17万2077トンを見込んでいる。
今期の町別原料搬入見込み量は▽徳之島町5万2662トン(前期比3449トン減)▽天城町6万3199トン(同3294トン減)▽伊仙町5万6216トン(同3138トン減)。工場別は伊仙8万9789トン、徳和瀬8万2289トン。収穫面積は前期実績比4㌶減の3403㌶、10㌃当たりの収量は同0・284トン減の5・117トンを見込んでいる。
14日は伊仙工場で621・141トン、徳和瀬工場で565・889トンを受け入れた。平均甘しゃ糖度は伊仙工場が前期初日比0・98度高い14・49度(最高17・7度、最低10・5度)、徳和瀬工場は同0・64度高い13・66度(最高16・1度、最低10・3度)だった。
原料搬入は3月24日までの延べ82日間を計画。年内は27日まで原料を受け入れ、年明けは6日から操業する。2月7~9日、3月2~6日の計8日間、春植え推進期間を設ける予定。
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