ウミガメ産卵減少 過去2番目の少なさ

砂浜で卵を産むアカウミガメ(和歌山県みなべ町山内で)=赤色ライトで照らして撮影
和歌山県みなべ町山内にある千里の浜でのアカウミガメの産卵回数が今季、16日現在で30回と低調だ。産卵シーズンは例年なら8月上旬で終わるため、このままだと調査が始まった1981年度以来、過去40年で2番目に少ない。さらに台風の影響で産卵20回分の卵が流失するなどの被害を受けており、浜で生まれる子ガメは記録的に少ないとみられる。
千里の浜は、本州有数のアカウミガメ産卵地。毎年5月中旬から8月上旬にかけてが産卵シーズンで、NPO日本ウミガメ協議会が保護調査や研究を続けており、町教育委員会なども調査や保護に加わっている。
協議会や町教委によると、今季初めての産卵は5月29日で、例年に比べると1週間ほど遅かった。2回目は1週間後の6月5日。ピークとなる6月中旬から7月下旬にかけても産卵が少なく、全くない日が続くこともあった。1日当たりの産卵回数は多い日でも2回だった。月別では5月が1回、6月が11回、7月が16回、8月は16日現在、1日と6日に1回ずつの2回だけ。
年度別にみると、90年代初めの2年間、約350回の産卵が確認できたが、その後は減少傾向となり、98年度に29回まで落ち込んだ。その後、小さな増減を繰り返し、2012、13年度には300回近くまで回復した。しかし14年度には半分以下に減り、その後も減少傾向で18年度が59回、19年度が47回、20年度が63回と低調な状況が続いている。
さらに今季は8月9日の台風による高波で、20カ所の卵が流失などの被害を受けたという。残った卵が順調にふ化することが期待される。
協議会の松宮賢佑事務局長は「今季は全国的に産卵が少ない。ここ数年は減少傾向にある。周期もあり、たまたまかもしれない。要因ははっきり分からず、来年以降も見る必要がある」。台風による被害については「産卵の始まりが遅かったので被害が大きくなった。流失を防ぐ対策が必要かもしれない」と話していた。
町教委教育学習課の前田一樹副課長は「10年周期で増えたり減ったりしている。以前のように回復してくれることに期待したい」と話している。
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