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貴重な「空襲日記帳」発見  終戦時18歳の中馬さんが記録  知名町久志検

「空襲日記帳」を発見した中馬ヒデ代さん(左)と戦争体験者の大山さん=11日、鹿児島県知名町久志検

 鹿児島県知名町久志検集落(沖永良部島)の民家でこのほど、太平洋戦争中と戦後に記した日記を書き写したノートが見つかった。終戦時18歳だった中馬ツル子さん(故人)が、戦時中に沖永良部島上空に飛来した米軍機の様子や空襲による被害状況などを記録しており、ノートには「空襲日記帳」のタイトルが付いている。

 今回見つかったノートは、ツル子さんが1992年に日記の原本から書き写したもので、冒頭には「本島に来襲した敵機数と損害 肉眼で見た事である」と記されている。ツル子さんは戦時中、実家の久志検集落で両親の農業を手伝っていた。

 今年に入り、ツル子さんの三女、ヒデ代さん(71)が遺品を整理した際に内容を確認。沖永良部島の歴史などを研究している知名町職員の前利潔さん(61)に情報提供した。現時点で原本は確認できていないという。

 戦時中の久志検集落について、えらぶ郷土研究会会員の大山澄夫さん(87)は「米軍機が飛んでくると、家や畑の防空壕に逃げていた。集落のみんなで稲の脱穀作業をしている時に、襲撃されたこともある。近くの集落が夜襲を受けた際の閃光弾の光が怖いと思った記憶が残っている」と振り返った。

 前利さんは、1945年ごろに沖永良部島で米軍機による空襲があったことを示唆する国内外の史料が数多くあると指摘。和泊、知名の両町誌にも同年3月1日と26日の大規模空襲などに関する記載がある。前利さんは「『空襲日記帳』は空襲の記録だけでなく、45年4月以降ほぼ毎日、島の上空を通過する米軍機の時間を記載していることが貴重だ」と語った。

 ヒデ代さんは「戦争の歴史とともに、当時の島の人たちのたくましさを伝える記録として活用してもらえれば母も喜ぶと思う」と話していた。

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