研磨機の火花を聖火へ 苫小牧で東京パラリンピック採火式 銀メダリスト須藤さんが参加
苫小牧市は12日、東京パラリンピック(24日~9月5日)の聖火の採火式を本庁舎の正面玄関前広場で行った。新型コロナウイルス感染予防のため無観客としたが、スケート靴用の研磨機を使って火をおこし、全国初のスポーツ都市宣言をした「氷都」苫小牧を発信した。ランタンにともした火は13日まで、本庁舎1階に展示している。

研磨機の火花で先端を燃やしたスティックでドラム缶に火を移す須藤選手(右端)=12日午前10時10分ごろ
パラスポーツ選手ら関係者約10人が出席。岩倉博文市長が「コロナ禍での開催だが、市民と一緒に応援し、盛り上げたい」とあいさつした。
新ときわスケートセンターのスタッフが研磨機でスケート靴の刃を研ぎ、飛び散った火花を、パラアイスホッケー選手の須藤悟さん(50)が使用済みスティックの先端に移し、ドラム缶に点火。さらに岩倉市長がトーチで聖火用のランタンに火をともした。ドラム缶はとまこまいスケートまつりの名物「しばれ焼き」用の缶を使い、苫小牧ならではの特徴を演出した。
須藤さんは苫小牧市出身で、2010年のバンクーバー冬季パラリンピックの同競技で銀メダルを獲得。採火式を終え、「研磨機を使うなんて、面白い火の付け方だと思った。うまくいって、よかった」と笑顔を見せた。
採火式は全国各地で独自の方式で行われる。道内では12~16日、約20市町村で思い思いにおこした火を札幌市に集めた後、東京に運ぶ予定。
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