全国郷土紙連合

全国11新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

キャンピングカー、レンタル人気  観光客ら3密避け自然満喫 龍郷町

人気が高まっているキャンピングカーのレンタルを手掛ける碇山さん=10日、龍郷町

 「移動」と「宿泊」を兼ねたキャンピングカーでの観光が、鹿児島県奄美大島で人気だ。車両のレンタルを手掛けるのは龍郷町赤尾木の「わいてぃ~奄美」(碇山裕志郎代表)。新型コロナウイルスの影響で街中を避けたいという心理や、奄美・沖縄の世界自然遺産登録を追い風に、特に大島南部での滞在に利用されているという。碇山さん(58)は「奄美の豊かな自然をより身近に感じることができる。地元の人にもぜひ体験してもらいたい」と話した。

 キャンピングカーは乗車定員6人。後部座席が居住スペースになっており、運転席上部のスペースと合わせて最大で大人4人、または大人2人と12歳以下の子ども3人が宿泊可能。発電機と充電式バッテリーを備え、家庭用エアコンや冷蔵庫、テレビ、電子レンジ、ドライヤーなども使用できる。

ミニキッチンや家庭用クーラーなどを備えたキャンピングカー

 利用客は関東・関西からの来島者が大半で、緊急事態宣言でキャンセルが出たものの7、8月は8割ほど予約が入った。1組の利用期間は1~2泊か1週間程度で、宇検村や瀬戸内町の海辺を訪れるために利用する人が多いという。

 碇山さんは大学卒業後に国内外のダイビングショップなどで働いた後、32歳で神奈川県から龍郷町へUターン。ホテル勤務を経て、奄美マングースバスターズや観光ガイドとして活躍した。

 2018年に大病を患い声を失ったことをきっかけに本格的に観光業での独立を目指し、20年、若い頃からの夢だったキャンピングカーのレンタル事業を立ち上げた。奄美群島認定エコツアーガイドでもあり、電気式人工咽頭(人工声帯)を活用しながら野生生物の観察ナイトツアーや観光ツアーなども展開している。

 「奄美に住んでいても、地元にどんな生き物がいて、どんな風景があるのかを知らない人が多い。まず知ることが保全の第一歩」と話す碇山さん。「さまざまな場所を訪れ、時間を気にせず現地に滞在できるキャンピングカーで、自然への理解がより深まっていけば」と期待した。

 レンタルは1泊1万6500円~1万9800円(ハイシーズンは20%割り増し)。

関連記事

荘内日報社

庄内砂丘産アサツキPR 12―18日 東京・銀座でフェア初開催

 庄内砂丘特産のアサツキをPRしようと「食の都庄内」ブランド戦略会議と「庄内まるごと届け隊」推進協議会は、東京・銀座で初の「あさつきフェア」を開く。期間は12日から18日までの1週間。銀座の飲食店に旬の...

帯広・いただきますカンパニー 道産業貢献賞 農業・農村振興功労者

 農村ツアーや食育事業を展開する「いただきますカンパニー」(帯広市、井田芙美子社長)が、今年度の北海道産業貢献賞(農業・農村振興功労者)を受賞した。農業と消費者の距離を縮めようと活動し13年、メイ...

東三河に春を呼ぶ「豊橋鬼祭」開幕 青鬼が出動

 国重要無形民俗文化財「豊橋鬼祭」が10日、豊橋市八町通3の安久美神戸神明社で始まった。厳しい寒さの中、裃(かみしも)姿の氏子と青鬼が「アオーッ!アオーッ!」と威勢のいい掛け声とともに出動し、町内を...

国学院が連覇達成 宮古島大学駅伝 2位順天堂、3位青学

 宮古島大学駅伝ワイドー・ズミ2025(主催・同実行委員会)が9日、市陸上競技場を発着点とした6区間82・0㌔で行われ、国学院が最終区で順天堂を逆転し、4時間8分38秒で2連覇を達成した。2位は28秒差...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク