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北羽新報社

地道な保全活動評価 能代市の「風の松原に守られる人々の会」林野庁長官賞

風の松原に守られる人々の会が林野庁長官賞を受賞

林床改良作業に励む会員ら(5月)

 全国森林病虫獣害防除協会の今年度の森林病虫獣害防除活動優良事例コンクールで、能代市の風の松原に守られる人々の会(桜田隆雄会長)が最高賞の林野庁長官賞を受賞した。林床改良作業などを継続し松林の健全化を図るとともに、市内の小中学校と作業するなど活動を広げていることが評価された。10日は同市御指南町の県山本地域振興局で表彰伝達式が行われ、桜田会長は「活動の励みになる。できるだけ末永く頑張りたい」と語った。

 同コンクールは防除活動を積極的に行い、森林資源の保全に貢献した団体・個人を表彰する取り組みで、平成7年から実施している。県内で林野庁長官賞を受賞したのは同会が3団体目で、能代山本では初。同会は16年に奨励賞を受けている。
 同会は13年3月に設立し、今年が20周年の節目。会員は77人で、多くは能代市在住だが、近隣市町村や県外在住の人も所属している。
 活動の柱の一つが、松葉かきや除草などの林床改良作業。地面に落ちた松の枝葉は放置しておくと腐葉土となり、広葉樹や雑草が生え、クロマツの生育を妨げるとされる。同会は「白砂青松」の美しい風景や、松原の飛砂防止機能を維持しようと、能代ロケット実験場に向かう港湾道路沿いの県保安林約20㌃で林床改良作業を23年度から毎年3、4回実施。このほか、ニセアカシアの萌芽除去作業やクリーンアップ、樹木名札の取り付けなどにも励んでいる。
 コンクールでは、各種活動を長年にわたり継続し松林の健全化に成果を挙げていることや、近年は近隣の小中学校が活動に参加するようになり、取り組みが広がっていることを踏まえ、他の模範となるとして最高賞に選ばれた。
 東京都内での表彰式は新型コロナウイルスの感染予防のため見送り、10日に振興局で表彰伝達式を実施。県農林水産部の嶋田理森林技監が表彰状などを桜田会長らに手渡した後、「地道な活動を着実に継続してきた。県や森林管理署、市と一緒に役割分担しながら松原を守っていくことが大切。今後もますます活動が活性化し、広がることを期待する」と述べ、同会の尽力をたたえた。
 桜田会長は「名誉ある賞を頂き、励みになるほか、責任感も強くしている」と謝辞。松原で前向きに活動する児童生徒たちの存在に触れ、「学校が松原に熱を入れ、ボランティアをしたいという生徒たちの気持ちが強まり、新しい流れが生まれている。地味な事業だが、若い人に活動してもらい、いかに松原を守るかを考えながら、できるだけ末永く頑張っていきたい」と抱負を述べた。

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