ごみ拾いを終えた参加者＝1日、伊古桟橋

　【黒島】有志で組織するブルーハートプロジェクトは1日、伊古桟橋で海岸清掃を実施した。島民だけでなく、観光客も含めて広く海岸清掃を実施しようという活動で昨年度から行っている。

　いつでも誰でも漂着ごみを回収できるよう、回収ポッドを島内の各海岸に設置したことで、黒島の観光名所である伊古桟橋ではペットボトル一つ落ちていない状況が続いていた。

　しかし、台風6号の接近で大量のごみが漂着。同プロジェクトの呼び掛けで清掃が行われた。

　当日は観光客を含む58人が参加。千葉県から訪れたという女性観光客は「海に泳ぎに行く前に参加してみようと思って来た。ごみ拾いは初めてだったが、こんなにごみがあふれていてびっくりした」と海洋ごみの深刻さを実感した様子。

　黒島中学校の島仲未來さんは「島内放送で聞いて自分の住んでいる島のためにやるべきだと思い、兄弟や友だちと参加した。やり切った充実感がある」と話した。

　同プロジェクトによると、今後も継続的に実施する予定。（黒島通信員）