電気自動車の充電器撤去へ 採算合わず

撤去が予定されている電気自動車の充電器(和歌山県田辺市鮎川で)
和歌山県田辺市内にある全7カ所の「道の駅」に設けられていた電気自動車用充電器のうち、6カ所分が撤去されることになった。民間事業者が国の補助金を活用して設置していたが、利用が少なかったことから採算が合わず、契約を更新しなかったという。
充電器が撤去されるのは、「ふるさとセンター大塔」(鮎川)、「熊野古道中辺路」(中辺路町近露)、「奥熊野古道ほんぐう」(本宮町伏拝)、「紀州備長炭記念公園」(秋津川)、「龍神」(龍神村龍神)、「龍神ごまさんスカイタワー」(同)。
いずれも2016年1月に設置された。電気代など維持管理費用は民間事業者が負担しており、市は土地を有料で貸していた。設置費用は1基当たり1千万円近くかかるという。
市によると、充電器の20年度の利用回数は6カ所合計で1488回。16年度の計596回と比べると増えていたものの、最も利用が多かった「ふるさとセンター大塔」でも1日平均約1・5回にとどまっていた。
今年3月末に契約の満期を迎えるにあたり、市は更新を希望。しかし、採算の厳しさからかなわなかったという。
6カ所はいずれも山間部。充電器の設置当時は、走行中のバッテリー切れの不安が軽減され、電気自動車利用者の利便性が向上するとして観光面での効果も期待されていた。
市観光振興課の担当者は「利用者からは、不便になったという声が市に寄せられた。国が電気自動車の普及を推進している中で、撤去に至ったことは心苦しい」と話している。
市内の道の駅のうち、「水の郷日高川 龍游」(龍神村福井)については市が14年に設置しており、今後も運用を続ける。市の公共施設では他に、「世界遺産熊野本宮館」(本宮町本宮)にも充電器が設置されている。
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