(やまがた海洋塾2021 ー海とその守り手たちー) 「鳥海丸」で航海体験 海難事故に備え対処法も
県内の小学生たちが庄内の海に親しみ、海を通じてごみ問題や生き物、自然保護、食文化などを学ぶ「やまがた海洋塾」が7月31日―8月1日にかけて開塾した。1日目は酒田市と鶴岡市加茂地区、2日目は鶴岡市の加茂地区と鼠ケ関地区を会場にそれぞれ塾生が分かれて活動し、両日合わせて28人が参加。航海体験や加茂水族館などを見学した。7日には合同で沿岸のごみ拾いを通じて海洋ごみ問題を考える取り組みを行い、“卒業”に向けてさらに学びを深めていく。

酒田港から鶴岡市の加茂港まで乗船した鳥海丸から乗り換えたカッターボートで、いよいよ鶴岡へ上陸
海洋塾は日本財団が2015年から全国展開している事業「海と日本プロジェクト」の一環で、テレビユー山形が中心となった山形実行委員会が、県内全域の小学5―6年生を対象に入塾生を募集。これまで日本海沿岸地域の小学校が海洋教育を進める場となっていたが、統廃合により子どもたちが海を学ぶ機会が減少。次世代の海の担い手不足が懸念されており、北前船寄港地として日本遺産にも追加認定され、人と海との関わりが息づく加茂港周辺を舞台に県水産研究所、県立加茂水産高校、鶴岡市立加茂水族館に加え、地元漁師や県漁協女性部などの協力を得て実践的な体験型授業を展開した。
初日の31日は内陸地域の児童を中心に15人が参加。県酒田海洋センターで酒田港の歴史や港湾について学習した後、加茂水産高の漁業実習船「鳥海丸」に乗船し、加茂港に向け酒田を出発。船の上では乗員から灯台の色の意味や船の種類、鳥海丸についての説明を受けながら海からの眺めを楽しんだ。山辺町立山辺小学校5年の後藤咲衣(さえ)さん(10)は「船の上で海風に吹かれながら食べたスイカがおいしかった。海と川の境目の色が違うのも面白かった」と話した。
加茂港に到着後は加茂レインボービーチで加茂水産高の協力で、救命胴衣がない場合の海難事故に備えた対処法を学び、2リットルの空きペットボトル1本でどれほど体が浮くのかを体験。
加茂水族館の見学では、展示されているほとんどの魚の名前を答えた酒田市立平田小学校6年の澁谷逞磨(たくま)君(11)は「魚図鑑を見るのが好きだから魚の名前はだいたい分かる」と話し、「動いている船に乗るのは初めてで感動したけど船酔いした」と笑った。
水族館内の魚匠ダイニング沖海月(おきみづき)では、須田剛史料理長による魚の解体ショーを見物。子どもたちは庄内で水揚げされたハモに一人ずつ触れ、「歯が鋭い!これで噛みつくんだ!」と終始驚いた様子で魚の感触やにおいを体感。北前船をかたどった膳に載せられたハモの梅肉和えや地物の刺し身など庄内浜の恵みに舌鼓を打った。

2リットルの空きペットボトル 1 本でどれほど体が浮くのか体験した=加茂レインボービーチ(上)身を切り落とさずに骨だけを切る「ハモ切り」を体験=加茂水族館(下)
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