車いすのヤギ「ユズ」死ぬ おびひろ動物園

車いすで元気に過ごしていた頃のユズ(2019年7月)
おびひろ動物園(柚原和敏園長)の、車いすを使っていたヤギ「ユズ」(雌、11歳)が25日に死んだことが分かった。同園で現在飼育するヤギの中では最高齢だった。
同園によると、ユズは日本ザーネンと呼ばれる種。寿命は10年以上で、15年生きる個体もいる。ユズは今年春ごろから食欲が落ち、健常時に45キロほどあった体重はここ2~3カ月で約35キロに減少。衰弱し、ここ数日は重篤状態だった。
宿直員が25日朝、ユズが動かなくなっているのを見つけた。獣医師による検査の結果、死因は誤嚥(ごえん)性肺炎だった。
ユズは2010年3月10日、十勝千年の森(清水町)で生まれ、1歳の時に同園での飼育が始まった。18年秋ごろから左前足の関節が原因不明で固まり、自力で立てなくなった。飼育員が古くなった人間用の車いすの背もたれをなくすなど改良して専用の車いすを作り、ユズは展示場所に復帰していた。
柚原園長は「おとなしいが、好奇心旺盛で人なつこく、ふれあい広場でもお客さんを楽しませてくれていた」と振り返った。ユズの死により、同園のヤギは6頭となった。
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