厳かに豊作祈願 白保で豊年祭オンプーリン
米とアワ、神酒を供え、来夏世の五穀豊穣を願う氏子ら=29日午後、多原御嶽
白保地域の4御嶽(嘉手苅、真謝、波照間、多原)の豊年祭オンプーリンが29日、各御嶽で行われた。神司や氏子らが供物を供え、ことし1年の豊作と恵みに感謝、来夏世の五穀豊穣と家内安全を願った。
このうち白保最古の多原御嶽(タパリオン)では午後1時から氏子ら13人が集まって祈願。パパイア、長命草、パンソー(クワンソウ)、イミズナ(スベリヒユ)をあえたマーガリスのほか米やアワ、塩、神酒などを供えた。
氏子会の迎里和八会長(71)は「豊作に対するお礼と来年の祈願ができた。氏子の家内安全も願えて良かった」と安堵の表情を見せた。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、「稲の一生」やミルク行列などを行うムラプーリンは昨年に続き中止。30日は公民館役員と旗頭責任者、各御嶽の神司がオーセ(番所)で旗頭奉納に向けた祈願を行う。
白保公民館の池間孝夫公民館長は「2年連続の中止は残念だが仕方がない。来年の五穀豊穣とコロナ終息まで祈願をしたい」と語った。
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