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北羽新報社

「大海牛」の化石か 能代市で発掘調査

梅内地区で化石発掘調査を行う信州大の関係者

 信州大(長野県松本市)の山田桂教授(46)と学生が21、22の両日、能代市二ツ井町梅内地区の沢で化石発掘調査を行った。この場所では、275万年前に日本海にすんでいた「大海牛(だいかいぎゅう)」の骨とみられる化石が昨年8月に見つかり、今回は一部を採集した。大海牛の化石は本県では今まで見つかったことがないといい、年内に再度採集し特定を進める。山田教授は「動物の種類が分かることで、当時のこの地域の様子が明らかになる」と話している。

 学生時代から化石を研究してきた山田教授。本県では300万年前の地層を求めて五城目町や秋田市などで調査してきたが、梅内地区にも同時代の地層があるとして一昨年から足を運び、昨年8月に初めて馬子岱集落に近い沢で調査を実施。ジュゴンなどの仲間とされる大型のほ乳類で、絶滅した「大海牛」の肋骨(ろっこつ)とみられる二つの化石が、275万年前の地層にあるのを発見した。
 今回はその化石を掘り出すため、山田教授と学生3人が2日間かけて調査を行った。やぶを進み、沢に下りて化石を確認した後、つるはしやハンマーなどを駆使し、二つのうち一つを採集した。円柱状で緩くカーブし、直径が約12㌢、長さが約1・6㍍。山田教授は「体長は8~9㍍ほどあったのでは」とみる。
 一方、今回の調査では、すぐ近くで新たに四つの化石を発見した。昨年に見つかった化石と形状が同じで大海牛の肋骨とみられる三つと、半月状で何の骨か不明な一つで、このうち大海牛とみられる化石の一つは掘り出した。
 採集した化石には岩石が付いているため、丁寧に除去して骨だけにするためのクリーニング作業を実施。さらに部位を計測した上で専門家に見てもらい、来年2月ごろをめどに、何の動物のどの部位かを確定させる予定という。
 大海牛の化石はこれまで山形県や北海道などで発見されているものの、確定すれば本県では初めてになるという。山田教授は「動物の種類が分かることで、どんな場所にすんでいたかが分かる。海藻の豊富さなど、当時(275万年前)の様子が明らかになる。年内に再度現地に足を運び、すべて掘り出したい」と話していた。

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