「砂の芸術」ずらり 三種町で2年ぶりサンドクラフト開幕

砂の祭典「サンドクラフト2021inみたね」が2年ぶりに開幕(三種町の釜谷浜海水浴場で)
砂の祭典「サンドクラフト2021inみたね」が24日、三種町の釜谷浜海水浴場で開幕した。新型コロナウイルス感染症の影響で昨夏は中止となったため、2年ぶりの開催で節目の25回目。新型コロナ感染拡大防止の観点からイベントの実施を見送り、砂像の展示のみとし、日没後はライトアップを行う。初日は好天に恵まれ、海水浴客を含め訪れた人たちが大小21基の砂像に見入った。展示、ライトアップの期間は8月31日まで。
サンドクラフトは旧八竜町時代の平成9年から実行委員会(近藤基委員長)を組織して毎年夏に開催。砂像の製作・展示を中心に据え、地域のにぎわい創出、交流人口の拡大に取り組んできた。新型コロナの影響で昨夏は初めて中止としたが、今年は「砂の祭典・新たな幕開け」とのテーマを掲げ、実施手法を模索し、砂像の展示とライトアップのみ行うことを決めた。
国内の作家や能代山本の企業、団体などによって21基の砂像が制作され、メイン砂像(高さ3・6㍍)は、能代市生まれの砂像彫刻家、保坂俊彦さん(47)=宮城県東松島市地域おこし協力隊=が手掛けた。タイトルは「開放」で、男女が鎖を引っ張って扉を開こうとしている作品には、新型コロナによって漂う暗い雰囲気に新たな光を差し込み、前に進もうとの思いが込められている。
初めて見物に訪れたという仙北市の田口正嗣さん(78)、恵美子さん(70)夫妻は「三種町に昨年宿泊したことから、今年も出掛けてみようと思って来た。砂像の美しい仕上がりに驚いている。来年も見たい」と話した。
ライトアップは、実行委員が制作に当たった「竹あかり」で砂像を幻想的に演出。竹の表面は穴を開けてデザインが施されており、内部に発光ダイオード(LED)が入れられている。
24日は午後6時から動画投稿サイト「YouTube」(ユーチューブ)で作品を紹介するオンライン配信も行われた。近藤委員長は「砂像の制作・展示を除き、今年は竹あかり、オンライン配信と新しい取り組みを行った。ゼロからのスタートは大変だが、挑戦できたことを誇りに思う。釜谷浜を訪れ、砂像を見る人に楽しんでもらいたい」と話した。
ライトアップは25日以降、日没から午後9時まで。実行委では、体調不良の人は来場を控えるなど新型コロナ感染防止対策を呼び掛けている。
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