アサギマダラなどずらり 写真や標本300点 方言名も「喜界島のいきもの展」

野生生物の写真や標本など約300点を展示した「喜界島のいきもの展」=22日、鹿児島県喜界町の町中央公民館
鹿児島県喜界町(喜界島)の町中央公民館で22日、夏の特別企画展「喜界島のいきもの展」が始まった。島内で撮影された野生生物の写真や標本など約300点を展示。初日から夏休み中の子どもらが訪れ、興味深そうに見入っていた。9月30日まで。
企画展は、島の自然や生き物に対する住民の理解を深めるのが目的。会場には公民館職員の藤崎誠之さん(33)が約5年かけて調査・撮影した資料のほか、町民から一般公募した作品約100点が展示され、リュウキュウアカショウビンやサンコウチョウなどの野鳥、オオゴマダラやアサギマダラなどの昆虫について、特徴や方言名などを紹介している。
初日は親子連れやアマチュア写真家などが訪れ、撮影者から説明を受けたり、集落によって呼び名が異なる虫の話をしたりして、展示作品を通し交流する姿が見られた。
写真を提供した赤連の佐藤良子さん(70)は、普段からカメラを持ち歩き喜界島の自然を撮っているという。「二度とない時間を切り取ることが楽しい。作品を見てもらう場があってうれしい」と笑顔で語った。父親と一緒に訪れた児童は「羽の色がきれいな鳥や見たことのある虫の写真がある」とうれしそうに眺めていた。
公民館の藤崎さんは「喜界島にもたくさんの生き物が身近にいることを知ってほしい」と多くの町民の来場を呼び掛けていた。企画展に合わせて、8月1日に町役場で喜界島の生き物に関する講演会も計画している。
関連記事
激戦和歌山へ応援続々 石破首相ら党首クラス 参院選
参院選の公示から1週間。和歌山選挙区では1議席を巡る新顔7人の争いが、激しさを増している。全国に32ある「1人区」は、選挙戦全体の勝敗の鍵を握るとされる。和歌山には、各党のトップや幹部が各陣営...
豚丼全国へギフト開発 帯広物産協と会員2社
帯広物産協会が進める「100年豚丼プロジェクト」が新たな展開を見せている。全国に向け、豚丼の魅力を発信しようと、会員企業と連携し、ギフト用に本格的な豚丼セットを開発した。中元シーズンに合わせ売り...
プロゴルファー生源寺選手が母校・竜王中で講演 「向上心や探究心を大切に」..
赤崎小、竜王中出身のプロゴルファー、生源寺龍憲選手(27)が9日、同中で講演した。母校の後輩に当たる児童・生徒224人を前に、中学時代を振り返りながらプロ生活について語り、夢や目標に向かって意欲...
イガイ「エゲ」「イゲ」はうまい!! 豊富に採れる庄内浜 “夏限定”でないをアピ..
みそ汁にするとおいしい庄内浜の「イガイ」をアピールする取り組みが始まった。県漁協、県水産研究所、鶴岡市、磯見漁師、飲食店がタッグを組み消費拡大を目指す。 イガイは水深5~7メートルの岩に付...