
夜明け前、投光器の明かりの下で、出荷作業に励むセロリ栽培農家
夏場のセロリ生産量日本一を誇る長野県原村で、露地物セロリの出荷が最盛期を迎えている。栽培畑には未明から投光器がこうこうと輝き、収穫作業が進められている。箱詰めされたセロリは続々とJA信州諏訪原村野菜集荷所に軽トラックなどで運び込まれ、その日のうちに関東を中心に全国に出荷される。
篠原佐斗次さん(56)=原村中新田=の畑では家族や農業実習生、アルバイトなど14人が午前2時ごろから作業。セロリは暑さに弱いことから、気温が低い未明からの作業が必要で、刈り取り、袋入れ、箱詰めを流れ作業で行っていた。篠原さんの畑では4月中旬ごろから露地物の作付けを行い、7月上旬から収穫作業を行っている。「今年は天候に恵まれ作柄がいいが、今後の高温が心配」と篠原さん。「原村の新鮮なセロリを多くの消費者に食べてほしい」と笑顔を見せていた。
JA信州諏訪によると、今季の諏訪地方のセロリ出荷総数は例年よりやや少ない74万5000ケース(1ケース10キロ)を見込む。このうち約8割強が原村産だという。
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