食品類、台風で品薄 観光客孤立「予定ない」

コンビニの陳列棚はがらがら。22、23日の入荷予定はないという=21日午後、市内

石垣島と竹富町の離島を結ぶ定期航路は23日まで欠航を予定している=21日午後、ユーグレナ石垣港離島ターミナル
暴風が長期化する可能性のある台風6号の接近を前に21日、市民らは食料備蓄のため買い出しに走り、店舗では食品類の品薄状態に。航空路線と離島航路も全便欠航し、移動手段も限られた。島に孤立した観光客は「予定がない」とつぶやく。
石垣市内スーパーでは朝から多くの市民が足を運び、レジ前に列をつくった。「早く行かないと商品がなくなるかも」と感じた30代女性=平得=は、午前9時過ぎに店舗入り。米、野菜、水などを買い込んだ。同女性は「商品は結構あったが、そのうち無くなるのではないか」と心配する。
コンビニエンスストアでは早くも品薄状態となっていた。ある店舗では、船積みで送られるパンの入荷が20日を最後にストップ。陳列棚はがらがら。冷凍食品、デザートも少ない。同店によると22~23日は完全に入荷予定がない。店舗の男性は「台風が明けても店に商品はないかもしれない」と懸念した。
この日、空・海ともに路線が全便欠航。行き先を失った観光客は、ユーグレナモール周辺でぶらぶら散策。
東京都から来たあるカップルは3泊4日の予定で来島し、西表島と石垣島を満喫。22日に島をたつ予定が台風接近で24日に振り替えた。
旅行日程はあと2泊あるが予報は台風直撃。30代男性は「あす(22日)は外に出られないので、ホテルでゆっくりしたい。他に予定はない」と苦笑い。八重山観光について30代女性は「由布島で水牛車に乗れて楽しかった」と笑顔をみせた。
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