小麦 一気に黄金 猛暑の収穫 芽室

夕空の下で行われた小麦の収穫作業。猛暑ですっかり黄金色に
十勝畑作の「エース」とされる秋まき小麦の収穫作業が19日、管内各地でスタートした。ここ数日の猛暑で一気に生育が進み、予定より収穫が早まる傾向に。黄金色の畑の中を大型コンバインが音を立てて移動し、実が詰まった麦穂を次々と刈り取っている。収穫作業は今月末にかけて本格化、8月中旬まで続く。
3~4日早い 「雨降る前に」 芽室・山瀬さん
9ヘクタールで「きたほなみ」を作付けする芽室町西士狩の山瀬裕嗣さん(38)は、周辺農家の協力を得て、19日午後2時に作業を開始。この日は5ヘクタール分を刈り取った。収穫開始は平年より3~4日早い。
山瀬さんは、「今年は昨年より水分をもらっている分作柄は良いが、全体的に干ばつ傾向。雨が降る前に作業を終えたい」と話していた。
十勝は、全道の小麦作付面積の4割を占める一大産地。管内の主要品目に占めるウエートは高く、最初に収穫時期を迎えることから、小麦の良しあしがその年の全体の生産高に直結するとされている。
今年産は開花期の天候が良好で生育は順調に推移。各農家は「昨年以上の収量を」と期待している。半面、全般的に水分が少なめで、直近の高温傾向で粒が小さくなることが心配されている。
十勝管内の今年産の作付面積は昨年と同じ約3万6500ヘクタール。十勝総合振興局によると、管内の昨年産の小麦収穫量は前年比7.9%減の23万3000トン。
関連記事
大雨の漂着物撤去開始 重機で2週間めど 長野県の諏訪湖
2日の大雨で河川から大量のヨシや流木が諏訪湖に流れ込み、長野県諏訪市側の湖岸に漂着している問題で、県諏訪建設事務所は7日、重機による漂着物の除去作業を始めた。水の流れを妨げたり水門をふさいだ...
古民家のゲストハウス 梅の産地にオープン
和歌山県みなべ町晩稲に古民家のゲストハウスがオープンした。日本最大級の観梅の名所「南部梅林」の近くにあり、観光客だけでなく、梅の収穫など援農者の利用も期待する。将来は農業などの体験も提供したい...
学生考案レシピを朝食で提供 新苫小牧プリンスホテル和
職業訓練校「野口観光ホテルプロフェッショナル学院」2年生の田村朝華さん(20)が考案した「トマトのおかゆ」が、新苫小牧プリンスホテル「和~なごみ~」の朝食メニューで提供されている。 野口観光...
東北一広い市域 フィールド調査 東北大公共政策大学院 学生9人鶴岡市で活動 旧..
東北大公共政策大学院(仙台市)修士1年の学生9人が4―6日の日程で鶴岡市を訪れ、旧町村部の地域振興に関する政策提言に向けたフィールド調査を行った。今後、政府機関や全国町村会事務局などにもヒアリングを行...