泥んこで稲刈り体験 わらは「十五夜綱かつぎ」に 奄美市の小湊小

黄金色に実った稲を刈る児童ら=18日、鹿児島県奄美市名瀬小湊
鹿児島県奄美市名瀬の小湊小学校(竹平勝志校長、児童11人)は、18日、学校近くの田んぼで稲刈りを行った。全校児童と保護者、地域住民など約50人が参加。強い日差しの下、泥だらけになりながら刈り取り作業に汗を流した。
同校は7~8年前から校区内の住民から田んぼを借りて稲作体験を行っている。稲わらは、旧暦8月15日に行われる集落の伝統行事「十五夜綱かつぎ」の材料として活用している。
この日は保育園の園児や卒業生らも参加し約2時間、作業を行った。収穫した稲を学校の体育館で干す作業も行った。
高学年の児童は「田植えした稲がいっぱい育っていた。暑くて大変だけど、みんなでする作業は楽しかった」と話し、初めて参加した1年生の児童も「鎌を使うとき怖かったけど、教えてもらいうまく使えるようになった」と笑顔を見せていた。
小湊町内会の栄嘉弘会長(67)は「子どもたちと一緒に行事を行うことで小湊の伝統を引き継ぎ、残していきたい」と話した。
刈り取った稲は8月2日に脱穀し、11月に餅つき大会を実施する予定。8月14日には稲わらを使い集落で綱編みも行う。
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