旧山尋常高等小校舎、国文化財へ 徳之島町の山小敷地内 奄美からは12年ぶり16件目

奄美では12年ぶりに国の登録有形文化財に答申された旧山尋常高等小学校校舎=鹿児島県徳之島町山
国の文化審議会(佐藤信会長)は16日、鹿児島県徳之島町山地区の旧山尋常高等小学校校舎を含む220件の建造物を新たに国の登録有形文化財に登録するよう文部科学大臣に答申した。鹿児島県内分は同校舎だけ。今後、文化財登録原簿への登録が官報に告示され正式登録となる。奄美群島の建造物が国の登録有形文化財に登録されるのは、2009年8月の龍郷町瀬留の高倉3棟以来12年ぶりで16件目。徳之島町からは初めて。
旧山尋常高等小学校校舎は1929年に建てられた鉄筋コンクリート造り2階建校舎。現在の町立山小学校の敷地内北側にあり、床面積は65・4平方メートル。建築された当時は建物の外側に廊下を配置するのが一般的だったが、この校舎は建物内部に廊下や階段が作られ、雨風を避ける設計となっている。
町教委によると、同校舎は徳之島に現存する鉄筋コンクリートの学校施設としては最も古く、奄美群島内の教育施設でも1928年に建築された喜界町立坂嶺小学校の奉安殿に次いで2番目に古い。44年5月から46年1月までは陸軍の兵舎としても使用され、その後は再び校舎として使用されていた。77年からは郷土資料を展示するために使用され、現在も資料が保管されている。
山小学校の卒業生で、2017年から校長を務めていた徳之島町の福宏人教育長(61)は、国文化財への指定答申を喜ぶとともに「外側は古びているが、内部は今もきれいなまま。鉄筋コンクリート造りが珍しかった時代だったので地元の誇りの建物だった」と説明。「歴史ある建物なので文化財登録後も地域、関係者と協力して保存や活用に努めたい」と話した。町教委によると、校舎裏には米軍政下に建立された鉄筋コンクリート造りの校舎もあるという。
県内の国指定登録有形文化財は122件目となる。
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