祝10連覇達成 本因坊文裕を能代で応援する会がポスター作製

井山本因坊の10連覇達成を祝うポスター(能代市役所で)
囲碁愛好者でつくる「本因坊文裕を能代で応援する会」(会長・斉藤能代市長)と日本棋院能代山本支部(安岡明雄支部長)は、囲碁の第76期本因坊戦七番勝負を制し、史上タイとなる10連覇を達成した井山裕太本因坊(32)を祝福するポスターを市内の施設や商店街に配布した。市などでつくる市実行委員会も近く市役所に偉業達成を祝う垂れ幕を設置し、「本因坊戦のまち能代」で祝勝ムードを盛り上げる。
前期と同じ対戦となった七番勝負は、歴代最年少本因坊がかかる芝野虎丸王座(21)に対し、井山本因坊が5月24、25日に能代市柳町の旧料亭金勇で行われた第2局から3連敗し1勝3敗に追い込まれたが、第5局から3連勝し逆転した。七大タイトルの10連覇は、第44期(平成元年)から本因坊を10連覇した趙治勲(ちょうちくん)二十五世本因坊(65)と並ぶ偉業となった。
ポスターは縦75㌢、横26㌢で約80部製作した。市役所をはじめ文化会館や市総合体育館、二ツ井公民館、道の駅ふたついなど公共施設と柳町などの商店街に配布した。
市役所では12日、井山本因坊の9連覇のポスターを剝がし、記録更新した10連覇のポスターに張り替えた。
応援する会事務局の市役所囲碁クラブの今野朋実さんは「井山本因坊は能代の対局で初めて負けるなど苦しんだ戦いだったので心配だった。しかしその後、3連敗から見事3連勝して10連覇を達成した。感動した。これからも能代から井山本因坊を応援したい」としている。
ユーチューブで最終局の第7局を観戦した安岡支部長は「10連覇達成は重い意味がある。これまでは能代で勝って防衛したりしていたので、今回能代でらしくない負け方をしたが何としても勝ってほしかった。かど番に追い込まれてからの3連勝でのタイトル防衛にうれしさもひとしお。本因坊戦のまちとして明るい話題が提供されたと思う」と喜んだ。
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