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長野日報社

規格外リンゴでワイン 辰野の久保農園

規格外リンゴを使って醸造したワインの2016年ラベル

 規格外のリンゴを活用した産地PRに取り組む、辰野町北大出の久保農園は、オリジナルワイン「久保農園の林檎ワイン」の第3弾となる2016年ラベルを醸造した。サイズや形のふぞろいなどで出荷できないものの、生食用に劣らない良質なリンゴから造られるワインの評判は上々。地元消費はもちろん、県内外への贈答品としても利用度が高まっている。

 園主の野澤久美子さん(44)が「規格外品を無駄にせず、新たな方法でリンゴの付加価値を高めたい」との思いで14年ラベルから商品化した。大半をジュース加工に回していた規格外品を、伊那市の伊那ワイン工房へ持ち込んで醸造依頼。試行錯誤しながらワイン造りを進めている。

 16年ラベルは昨年収穫した「サンふじ」を使い192本醸造。リンゴの爽やかな香りが立ち、すっきりとした飲み口に仕上がった。自身が経営する箕輪町の飲食店で販売し、ドリンクメニューでも提供しており「飲みやすく料理を引き立てる」と好評だ。辰野、箕輪両町のふるさと納税の返礼品に採用され、ワイン目当てに訪れる人も増えた。

 今秋は台風21号により地域で例年以上の 落果被害が出たが、野澤さんは「落果した中から良い玉を選別し、17年ラベルのワインを造る」と前向き。「規格外品の活用策に注目が集まることで、台風にも負けない リンゴ産地と品質のPR、地域おこしにつなげられれば」と意気込んでいる。

 16年ラベルの価格は720ミリリットル入り1620円(税込)。箕輪町沢の「Farmer’s Kitchen 雪・月・花」で取り扱う(月曜、第3日曜定休)。問い合わせは同店(電話0265・70・7785)へ。

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