〝コロナ禍の夏〟 白良浜が海開き

海水浴場の安全を祈願する熊野三所神社の眞鍋佳輝宮司(1日、和歌山県白浜町の白良浜で)
和歌山県白浜町は1日、白良浜を海開きした。8月31日までの期間中、町や町内の観光、商工団体は協力して感染防止策を講じる。白浜温泉街では昨年に続く「コロナ禍の夏」となる。
海開きに合わせ、南紀白浜観光協会は白良浜で安全祈願祭を開いた。雨の中、藤田正夫会長や井澗誠町長らが祭壇に玉串を奉納し、期間中の無事を祈った。
井澗町長は取材に「いよいよ夏本番のスタート。感染防止策を講じることで、訪れる人たちには安心・安全で快適なビーチを楽しんでもらいたい」と話した。
観光関係者の期待も大きい。23施設が加盟する白浜温泉旅館協同組合の佐藤智之副理事長は「白良浜の海開きはこの地域にとって〝始まり〟だ。組合では7月下旬から新型コロナウイルスワクチンの職域接種を始める計画もあり、安心な観光地だと打ち出せる」と話している。
白良浜では感染防止策として、更衣室は設けない。公衆トイレやシャワーは定期的に消毒する。人と一定の距離を取るよう求める音声も流す。県内に緊急事態宣言が発令されたり、田辺保健所管内の医療体制が逼迫(ひっぱく)したりすれば、途中の閉鎖もあり得るという。
白良浜は近畿地方を代表する海水浴場。2019年は約40万人が来場したが、昨季は約15万2千人だった。
1日は、すさみ海水浴場(すさみ町周参見)も海開きした。感染症対策として、更衣室は設けない。白浜町内にある臨海浦、江津良、椿の各海水浴場は17日に開設する。いずれも8月31日まで。
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