「松くい虫から守れ」 能代市の風の松原で防除薬剤散布
松くい虫の被害防止に向けて薬剤散布を実施
米代西部森林管理署は29日まで6日間、能代市の風の松原で松くい虫の被害防止に向けた薬剤の地上散布を行った。後谷地と大開浜の両国有林計307㌶で実施し、水で希釈した薬剤を松に吹き掛けた。同管理署によると、昨年度の被害は417立方㍍で前年から大幅に減少し、「被害減少に向け、対策を引き続き取る」としている。
風の松原では平成11年に初めて松くい虫被害が確認され、被害が拡大。伐倒駆除や薬剤散布を行いながらも増減を繰り返し、27年度は1400立方㍍に上ったが、令和元年度は733立方㍍となり、昨年度は417立方㍍に減った。本数は約2500本で、薫蒸や破砕処理を行った。
薬剤散布は例年この時期に実施。マツを枯らすマツノザイセンチュウを運ぶマツノマダラカミキリが木の中から出始める時期で、活動が活発化する前に薬剤を効かせ、被害を防ぐ。
作業は、両国有林を12区域に分けて24日に開始。天気に恵まれて作業は順調に進み、最終日の29日は大開浜の国有林内で行った。噴射する機械を積んだトラックが松原内を回り、水で希釈した薬剤を作業員が手際良く散布した。カミキリは弱っている木の上部に寄り付きやすく、上部を重点的に散布。期間中は368㌧もの水を使用する。
同管理署は「年によって被害の増減はあるが、薬剤散布の効果はある。被害が減っていくよう、予防と駆除を両立させながら対策を引き続き進めていきたい」と話している。
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