東京五輪を身近に 正式種目「スケボー」知ってもらいたい(鳥海小6年 池田君と打田君)
東京2020五輪の正式種目となっているスケートボードについて多くの人から知ってもらおうと、鳥海小学校(酒田市、小松泰弘校長、児童148人)の6年児童2人が29日朝、同校全校朝会の場で、これまでの練習成果を生かしてスケボーの「技」を披露、見守った全校児童、教職員から大きな拍手を受けた。

全校児童の前で、スケボーを披露する池田君(左)と打田君
妙技を披露したのは、池田太迦君(11)、打田優羽君(11)の2人。池田君は小学1年時、動画共有サイトでスケボーを見て、そのとりこに。9歳の誕生日に両親からスケボーをプレゼントされ、同時に同市浜中のスケボー教室「アートガレージ」に入門。打田君はその翌年、池田君に誘われて始めた。2人は現在、週に2回通い技を磨いている。
2人は今回、「五輪を前に競技について多くの人から知ってもらいたい。発表の場を設けてほしい」と担任教諭を通して小松校長に依頼した。同校の前身の一つ、旧本楯小は本県初の五輪選手(マラソン競技)となった茂木善作翁(1893―1974年)の出身校。五輪を身近に感じてもらうとともに、「自らの得意を生かし、進んで表現し、互いに認め合うことは、本校が目指す『互いの良さを認め合う学級づくり』そのもの」(小松校長)と快諾し、朝会での披露となった。
この日は最初、練習の様子を収めた動画を全員で観賞。実技で2人は、ジャンプと同時に体を半回転させる「180(ワン・エイティー)」、ボードごとジャンプする「オーリー」、ジグザクに走らせる「チックタック」といった技を次々と披露、見守った児童たちは「すごい」と話し、大きな拍手を送っていた。
小松校長は「2人の発表を見て、新しい世界を見た思い。さまざまな分野で頑張っている人がいることが分かった」と話し、「野球でも、サッカーでも、暗記でも、読書でも何でも良い。みんなに知ってもらいたいことがあったら、ぜひ発表を」と呼び掛けた。終了後、2人は「大勢から見てもらったのは初めてだったので緊張した。発表は楽しかった」と口をそろえ、「スケボーを広めるためにも、これからもぜひ続けたい」と語った。
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