車内で待機する市民（西岐波小で）

　新型コロナウイルスのワクチン集団接種に訪れた人たちに快適な待ち時間を過ごしてもらおうと、宇部市は７月１日から市内の集団接種会場に待ち合い用のバスを用意する。２６日には、西岐波小で利用状況を把握するための試験運用が行われた。 　 　会場での受け付けが３０分単位で区切られており、早めに訪れる市民も多いことから、熱中症や天候不良時の対策として企画。市交通局によると、路線バスを待合所として活用するのは県内では初めて。 　 　バスは会場の規模に応じて車両を替え、中型バスだと１３人ほど、大型だと２０人ほどが利用できる。原則、市営バスを使うが、市西部会場では船木鉄道にも協力を求める。 　 　車内は冷房が利いており、快適に過ごせるほか、２カ所のドアは開放するため換気に問題はない。この日来場した市民は入場までの時間に読書をしたり、スマートフォンを見たり、思い思いの過ごし方をしていた。 　 　市健康福祉部の徳永公正次長は「西岐波小会場では多くの人が利用した。地域性なども加味してバスを派遣するか決めたい。換気もされているので安心して利用を」と話していた。