「中山道は素晴らしい」 ヨルダン駐日大使が下諏訪宿を訪問

下諏訪宿本陣岩波家を訪れたアンナーブ駐日大使(左)
ヨルダンのリーナ・アンナーブ駐日大使が24日、下諏訪町横町の下諏訪宿本陣岩波家を訪れ、中山道と下諏訪の文化、歴史に触れた。岐阜県から妻籠宿(木曽郡南木曽町)に入り、木曽路を北上した4泊5日の行程の最終日で、岩波太佐衛門尚宏当主のもてなしを受けた大使は「伝統の重みやおいしい料理に感動を覚えた」と喜んだ。「中山道は世界的にも素晴らしい場所」と語った。
昼に到着した大使は、岩波家で下諏訪町立町の和食店「二十四節氣神楽」(武居章彦店主)が 用意した昼食を味わった。稚アユの塩焼きやコイの洗いなどを詰めた松花堂弁当で「アユはとてもおいしかった」と笑みを浮かべた。木曽路で味わったナマズのフライなどを挙げながら「日本人の食材に対する向き合い方にはとても感心した」と振り返った。
駐日大使に着任する前は同国で観光分野の大臣を務め、同国内を縦断する「ヨルダン・トレイル」の振興に取り組んだ実績を持つ。今回の木曽路でも歩いて巡る観光に時間を費やした。「歩くことで本物を体験できる。その国の本当のところを知るには地方を知ることが大事」と述べた。「中山道の価値が日本人の間ではあまり理解されていないようで、もったいない」とも話した。
中山道は、外国人観光客の間で有名な妻籠宿だけでなく、奈良井宿(塩尻市)や木曽平沢(同)、木曽路の先にある下諏訪宿なども観光ルートとして魅力的といい「ヨルダン・トレイルとの連携が市民同士のレベルから始まれば」と期待を寄せた。街道だけでなく、日本の縄文時代にも興味があり「今度は(国宝土偶の)縄文のビーナスや仮面の女神を見たい」と諏訪地方への再訪に意欲を見せた。
関連記事
第三セクター解消、民間へ 町が財団法人脱退 白浜はまゆう病院
和歌山県白浜町は18日、赤字が問題になっている白浜はまゆう病院を運営する公益財団法人白浜医療福祉財団(理事長・大江康弘白浜町長)から脱退し、第三セクターを解消する意向を示した。今月末ごろに財団...
母校の姿を動画に 放送局の技術生かし製作 穂別高
2026年度で閉校するむかわ町穂別の穂別高校(福田敦校長)で、放送局に所属する3年生の横山咲衣さん(17)と光山潤心さん(17)は、同校の姿を残したいと動画を製作している。同町出身の2人は母校の...
3年ぶりライトアップ 国宝羽黒山五重塔
羽黒山中にそびえる国宝羽黒山五重塔のライトアップが18日、始まった。今月は21日までの4日間、午後7時―同9時まで行われる。 羽黒町観光協会など関係団体のメンバーで構成する実行委員会が8月のお盆や9月...
ギョーザ頬張り乾杯! 藤丸パークで初「フェスタ」 帯広
十勝の人気ギョーザ店が一堂に会する「十勝餃子(ギョーザ)フェスタ2025」(実行委員会主催)が18日、帯広市の藤丸パーク(西3南7)で始まった。十勝産食材を使ったギョーザやビールを楽しもうと...