庄内ネットメロンの出荷目揃(めぞろえ)会が22日、酒田市のJAそでうら選果場で開かれ、選果人らが選別基準など出荷規格を確認した。
目揃会で庄内メロンの出荷規格を確認する選果人たち
JA全農山形園芸庄内推進室によると、今季はアンデス系、赤肉系を中心に約190ヘクタールで栽培、緑肉系も含め約1340トン(前年実績比83%)の出荷を見込む。目揃会は庄内地域全体の出荷規格を統一しようと、主力のハウス物アンデスの出荷がピークを迎える前に開き、あまるめを除く庄内地域4JAの選果人、担当職員計約30人が参加した。
同室副審査役の齋藤努さんがメロンを示しながら形やネットの張り具合、ひび割れによる「秀」「優」といった等級基準、大きさの区分けといった規格を説明。参加者はサンプルを手に取って確認していた。
齋藤さんによると、今季の生育状況は、春先の低温や長雨で苗の成長に遅れが生じたものの、6月以降は天候が回復したため平年並みに。病害虫の発生もなく、糖度も十分で高品質に仕上がっている。先行地では価格も安定しており、「降ひょう被害でサクランボの量が確保できず、その代替として引き合いがあるようだ。新型コロナによる『巣ごもり需要』は落ち着いてきたが、2019年シーズンよりは堅調」(齋藤さん)。
ハウス物は6月下旬から7月上旬、トンネル物は同中旬以降にそれぞれピークを迎えるという。一方、新型
コロナの影響で関東圏など消費地に出向いての宣伝活動ができないため、今年7―8月にAIロボットを活用した産地PRを実施する予定という。
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