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紀伊民報社

県内ワーケーションは有効 自然に囲まれリラックス

海を望む場所で仕事をする実証実験の参加者(3月、和歌山県白浜町で)=南紀白浜エアポート提供

 和歌山県内でのワーケーションは、在宅勤務よりも仕事に集中でき、ストレスも少ない―。南紀白浜エアポート(和歌山県白浜町)は22日、民間企業との実証実験で、そんなことが分かったと発表した。「有効性を示す客観的なデータを得られた意味は大きい」と話している。企業へのPR材料にもできそうだという。

 ワーケーションは仕事と休暇を掛け合わせた働き方を指す。県は全国に先駆けて誘致に力を入れており、首都圏などから多くの人が実際に訪れている。ただ、体験者からは好評だが「個人の感想レベル」だった。企業にとっても利点を感じられるようになれば、より普及すると考え、実証実験に取り組んだ。
 実験は3月、白浜町や田辺市で実施。ワーケーションへ行く前と期間中、期間後に、参加者の心身の状況をアンケートや身に着けた端末から確認した。参加したのはIT企業の社員20人。うち13人が土日曜を含む3泊4日でワーケーションを体験し、残る7人は在宅勤務を続けた。13人は海を望む開放的な空間で仕事をしたり、土日曜には熊野古道を歩いたりした。
 13人のワーケーション前と期間中の平均値を比べると、仕事で生じるストレスは最大で56%低減。仕事に対する活力や熱意を示す数値は24%近く高くなった。一方、在宅勤務を続けた7人の平均値は、おおむね横ばいだった。
 実証実験に取り組んだエアポート社の森重良太さん(38)は「社員と企業、地域の3者それぞれに利点があるプログラムもある『和歌山でのワーケーション』は、在宅勤務と比べて明らかに有効であることが示唆される結果が出た」と話している。
 多様な働き方が受容される中、コロナ禍もあって一段と注目されるワーケーション。流行で終わらせず社会に根付くかどうかは、企業がどのくらい導入するかが大きく影響するといわれている。
 こうした現状を踏まえ、県も、ワーケーションにどんな効果があるのかを検証するためのツアーを検討している。「導入するかどうかの企業の意思決定に使ってもらえるようなデータを取得したい」と話しており、年内にも20人程度に体験してもらう方針だという。

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