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大崎海域に浮桟橋 YDA「白紙撤回を」 ポンツーン事業計画 大手旅行会社

大崎海域でウミガメを観察するダイバー=2020年6月(提供)

 石垣島屋良部半島の大崎海域で国内大手旅行社のマリンレジャー事業の拠点としてポンツーン(浮桟橋)設置が計画されていることが分かり、八重山ダイビング協会(YDA、84社)が22日、「ダイビングの最重要海域の一つ」として見直しを求める嘆願書を提出する。ポンツーン設置は岩礁破砕を伴うことから八重山漁協の同意を必要としており、26日の総会で議案として提出され、書面で審議される予定となっている。

 ポンツーン事業はオーストラリアのグレートバリアリーフでも行われている。大崎海域での計画は海岸から約330㍍沖合に縦27㍍×横50㍍の巨大ポンツーンを設置し、これを拠点にシュノーケリングやダイビング、海中展望室、グラスボトムボート、飲食などのサービスを提供する。ポンツーン本体を中心に半径500㍍の範囲内でアクティビティを実施する。更衣室やシャワー室、ロッカーなども完備する。収容人数は300人規模。

 これに対してダイビング業者からは「ポンツーンの設置場所はハナゴイリーフと言われ、魚も豊富。海岸はウミガメの産卵場所にもなっている。冬場の北風の際は30隻以上が停泊する重要なダイビングポイント。自然環境保護の観点からも巨大なトンブロックが海中に投入されると、環境への大きな影響が出るおそれがある」と懸念の声が上がる。

 さらに「この大崎海域のダイビングポイントは島の先輩業者が漁業者との良好なコミュニケーションの中で育み受け継いできた大切なポイント。今後も後輩たちに引き継いでいきたい。これがなくなると島の宝を損失することになる」と危機感も募らせる。

 協会の理事17人は15日、同業者の担当者から初めて事業計画の説明を受けたという。嘆願書では「理事一同、あぜんとするとともに驚いている。計画されている海域は、協会をはじめ多くのマリンレジャー業者が漁業者の理解のもと利用させてもらっている最重要海域の一つ」と訴えている。

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