サンゴ礁 守り、伝える 与論島 小学生がグラスボートで観察

グラスボートでサンゴを観察する那間小の子どもたち=12日、与論町(NPO法人海の再生ネットワークよろん提供)
鹿児島県の与論島で12日、NPO法人海の再生ネットワークよろん主催の「海と日本PROJECT サンゴ礁の海観察会」があった。島内の那間小3、4年生児童27人が参加。座学の後、グラスボートで沖に出てサンゴ礁を観察し、その魅力を自分の目で確かめた。
観察会は次世代へ豊かな海を引き継ぐための日本財団「海と日本プロジェクト」の一環で、初めて開催した。グラスボートを所有する同町の総合リゾート施設「プリシアリゾートヨロン」が協力した。
初めに、那間小学校で座学があり、同法人の池田香菜事務局長を講師に、サンゴとサンゴ礁の違い、サンゴ礁が海や他の生き物にもたらす恩恵などの基礎知識を学んだ。
終了後はグラスボートに乗って出港。浅瀬には、死んだサンゴが重なっている所もあったが、リーフの外ではテーブルサンゴや枝サンゴなどが観察できた。児童たちは、その美しさに目を輝かせ、熱心に観察していた。
池田事務局長は「自分たちの住む島にはまだまだ多くの豊かなサンゴ礁があること、そのサンゴ礁を守っていくために、自分たちは何ができるかを考えるきっかけになれば」と話した。
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