持続可能な未来へ活動 能代JCが70周年の節目

活動にまい進していくことを誓い合った能代青年会議所の創立70周年記念式典(能代市文化会館大ホールで)
能代青年会議所(能代JC、伊藤竜佑理事長)の創立70周年記念式典は19日、能代市文化会館大ホールで行われた。会員たちが記念ムービーを視聴して70年の歴史を振り返ったり、歴代理事長の表彰を行ったりしたほか、記念事業についても発表し、今後も地域に根差した活動を展開して活性化や次世代育成などに取り組んでいくことを誓い合った。
能代JCは、地域との協働による社会発展への貢献を目指し昭和26年に発足。県内のJCでは最も歴史が古く、東北では仙台、青森に次いで3番目に設立された。
長年にわたり、地域の活性化や次世代育成などを目指してさまざまな事業を展開。今年度は「Keep Going~70年の誇りと責任とともに行動し続ける~」を活動のスローガン、「NEW NORMAL~70年の歴史を継承し、持続可能な未来へ」を周年事業のスローガンに設定している。
式典は新型コロナウイルス感染防止のため来賓は県内からのみの出席とし、能代JCの会員30人、来賓約100人が出席。国歌、JCソングの静聴や、JC宣言文の朗読などの後、長年の活動の様子などがまとめられた記念ムービーを観賞した。
続いて、あいさつに立った伊藤理事長は能代JCの過去の実績を振り返るとともに、コロナ禍の活動の在り方や周年事業のスローガンについて説明しながら、「これまでの歴史を振り返ってみても、われわれの前には大きな壁が立ちはだかってきたが、能代青年会議所はどんな困難であろうと時の青年たちが熱い志を持って乗り越えてきた。現代に生きる私たちも、熱い志を継承し、持続可能な未来を切り開いてまいります」と述べた。
また、能代JCシニアクラブの塚本真木夫会長はあいさつで、「コロナ禍に打ち勝って立派に周年事業を行ったという実績を残していただければ。JCの30代は最もパワーがあふれ、失敗から学んで次のステップに進める年代。地域活性化や次代の担い手として、縦横無尽に活躍することを祈念する」と語った。
来賓祝辞や祝電披露の後、歴代理事長の佐々木暁さん(65代)、佐藤二郎さん(66代)、柴田正貴さん(67代)、川間一平さん(68代)、後藤健二さん(69代)に伊藤理事長が感謝状を贈呈。代表の佐々木さんは、厳しい世の中だが立ち止まっていては何も始まらないとし、「70周年を契機にこれまでの歴史を振り返り、新たな指針を打ち出してほしい。覚悟を持って、JCだからできる、JCでなければできない運動を展開することを願っている」とあいさつした。
最後は記念事業について発表。次世代育成委員会は11月までの期間で、市内の高校生の探究学習に協力し、生徒たちが考えるイベントなどがあれば積極的に支援を行うことで選択肢を広げ、自発的に行動できる人格と自信を醸成しリーダーシップのある青少年を育むとした。組織強靭(きょうじん)化委員会は、時期はまだ未定だが、「木材」「風力」「農業」に焦点を当て、それぞれに政治がどのように関わり、この地域をいかに持続可能なものにしていくのかについて、知見のある人を招いてパネルディスカッションを行う予定という。
関連記事
現地で交流、視野広げる 南部高生「日仏農業高校祭」に参加
和歌山県みなべ町芝、南部高校(辻強志校長)の2、3年生3人が、フランスで7日に開かれた「日仏農業高校祭」に参加し、9日帰国した。3人は現地の高校生との交流を通じ、人との接し方や農業の規模の違い...
6月に苫東映画祭 愛好家の交流や無料上映会
苫小牧市出身の映画監督稲塚秀孝さん(74)が代表を務める苫小牧映画サークルと映画鑑賞団体全国連絡会議(全国映連)は6月28~30日、「苫東映画祭―北海道 映画の大地―」を開催する。主会場の市東開文...
大雨被災の社殿再建へ 酒田 御瀧神社 CFに取り組む広く支援呼び掛け ご神体..
昨年7月下旬の記録的大雨で社殿が全壊した酒田市下黒川の御瀧(みたき)神社。社殿の再建に向けて同神社の阿曽右貢宮司(74)はクラウドファンディング(CF)に取り組んでいる。第一目標金額は500万円。阿曽...
「質重視の需要に応えよう」、山口観光経済シンポジウム【山口】
「行くべき52カ所」特集を検証 米有力紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)の特集「2024年に行くべき52カ所」に山口市が取り上げられた影響を検証する山口観光経済シンポジウムは12日、山口大...