トントン釣り解禁 アユを引っ掛ける伝統漁法

県名勝・天然記念物の「滝の拝」でトントン釣りをする釣り人(16日午前8時半ごろ、和歌山県古座川町小川で)
和歌山県古座川町小川にある県の名勝・天然記念物「滝の拝」で16日、針と重りだけが付いたさおを使ってアユを引っ掛ける伝統漁法「トントン釣り」が解禁された。
トントン釣りは、上流を目指して滝つぼ近くに集まったアユを狙い、さおを上下させて針で引っ掛ける漁法。足場が悪く、釣れる場所が限られているため、できるのは古座川漁協の組合員だけ。川底に重りが「トン、トン」と当たることからこの名前が付けられたとされる。
解禁初日の朝は、川の水が少ないことや今季は天然遡上(そじょう)も少ないといわれているためか、釣り人の姿はほとんどなかった。
午前8時すぎに訪れた同町中崎の前博雄さん(79)は「トントン釣りは一度に数匹かかるのが面白いが、今日は水が普段より1メートルほど少なく、アユの姿も見えない。今後増水した後の遡上に期待したい」と、そうそうに切り上げていた。
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