御願バーリーで航海安全、豊漁を願い櫂をこぐ組合員ら＝13日午前、白保海岸船着き場

　2021年度白保海神祭（白保ハーリー組合主催）が13日午前7時から白保海岸の船着き場であり、地元漁業者らが御願バーリーのみを執り行った。新型コロナウイルスの影響で2年連続で規模縮小を余儀なくされたが、ことし1年の航海安全、豊漁、地域の海の安全を祈願し、新型コロナの終息を願い組合員らが力強く櫂をこいだ。

　午前8時の満潮に合わせて集合した組合員らは二艘の舟を清めた後、東と西に分かれて9人ずつが乗り込み、銅鑼の音に合わせて沖へとこぎ出し、海岸から約70㍍付近でゆっくりと円を描くように回り願いを掛けた。　

　新里昌克組合長は「今年も新型コロナのまん延防止のため、儀式だけとなった。安全に捕ってきた魚が高値で売れ、海人の家族が豊かになれる1年になってほしい。来年こそは子どもたちも参加して盛大なハーリーにしたい」と話した。