多文化共生願い込め ウポポイで聖火点火セレモニー 東京五輪へ道のり照らす光 白老
国内各地で引き継がれた東京五輪の聖火は13日、北海道に到着し、白老町のアイヌ文化発信拠点・民族共生象徴空間(ウポポイ)で点火セレモニーが行われた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で公道の聖火リレーは中止になったが、代表ランナーのウポポイ職員山道ヒビキさん(32)=白老町在住=が多文化共生への思いを込めて聖火皿に火をともした。

トーチで聖火皿に点火する代表ランナーの山道ヒビキさん=13日午後、ウポポイ特設会場
東京五輪・パラリンピック組織委員会や道は、ランナー207人が参加し道内18市町で13、14両日に予定していた公道リレーを取りやめ、初日にウポポイ、14日に札幌市北3条広場(アカプラ)で点火式典のみを無観客で開くことにした。
ウポポイの特設会場では、13日に函館―白老のコースを走る予定だった聖火ランナー87人の名前が司会者によって読み上げられた後、山道さんがトーチで聖火皿に火をともした。
点火の際、アイヌ伝統の拝礼「オンカミ」に倣い、手に持ったトーチを3度上下させた。異なる文化、民族を尊重し合う多文化共生社会の実現を願ったもので、山道さんは「人生で一度限りのとても光栄な体験」と述べた。
引き続き、聖火リレー北海道実行委員会を代表し小玉俊宏副知事が「聖火の光が世界の人々の希望となって未来への道のりを照らしてくれれば」とあいさつ。セレモニー開催地代表の戸田安彦白老町長が「白老町民や道民の平和への思いを込めた聖火が無事に東京の国立競技場に着くことを願う」と述べ、式を閉じた。
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