全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

島民の悲願実現に喜び NPO、与論から沖縄へ初の急患搬送

メッシュ・サポートの医療用飛行機に患者を乗せる医療スタッフら=9日、鹿児島県与論島の与論空港(提供写真)

 離島、へき地の医療格差改善のため、医療用航空機を活用した医療支援活動に取り組む沖縄県のNPO法人メッシュ・サポート(塚本裕樹理事長)は9日、初めて鹿児島県与論島から沖縄本島への急患搬送を行った。与論島では島外への急患搬送について、患者やその家族の意思を尊重し、奄美大島だけでなく、与論に近い沖縄県の医療機関へも搬送できる体制構築を求める声が上がっており、関係者は「貴重な取り組み」と喜んでいる。

 同法人によると、この日は与論徳洲会病院からの要請で、専門的治療が必要な80代女性を南部徳洲会病院(沖縄県島尻郡)まで搬送。与論徳洲会病院の医師も同乗した。所要時間は与論空港から那覇空港まで飛行機で40分、那覇空港から南部徳洲会病院まで救急車で25分の計65分だった。

 同法人は2008年設立。医療用ヘリの運営を行い、15年からは南西諸島全域の搬送体制、医師などの派遣体制促進を目指し、医療用飛行機での活動を始めた。活動資金は法人への寄付金で賄い、無償で搬送。奄美群島では与論島にこれまで2回の帰島搬送を行ったほか、奄美大島、徳之島、沖永良部島でも活動実績がある。

 与論島から沖縄への急患搬送は、長年与論島の医療充実に貢献し、昨年度閉院したパナウル診療所の古川誠二医師(71)からの相談を受け、同島で説明会を開くなど実現に向けて話し合いを進めてきた。

 徳島県と行き来しながら、現在も与論島の医療に携わる古川医師は「与論島では病気で治療が継続する場合、沖縄の病院をかかりつけ医にしている島民が多い。沖縄の病院に過去のデータがあるので治療しやすいし、治療後に通う場合も地理的文化的に沖縄が便利。選択肢の一つとして今後も利用できる形をつくってほしいと思う」と話した。

 同法人の塚本理事長(46)は「与論島の島民や医療機関には、沖縄に搬送してほしいというニーズがある。沖縄に搬送できるシステムを安定的に運営できるような体制構築を、みんなで目指していければ」と語った。

関連記事

紀伊民報社

「イノブターダービー」中止 飼育数減少が影響

 和歌山県すさみ町のすさみ海水浴場で毎年5月3日に開かれている「イノブータン王国建国祭」の名物イベント「イノブタダービー」が、今年は中止されることが分かった。主催の実行委員会は「イノブタの飼育数...

マンガリッツァ豚と旬のアスパラ 幕別の味、一緒に食べて

 幕別町内で生産される「十勝ロイヤルマンガリッツァ豚」と北王農林(藤原壽美社長)の旬のアスパラガスのコラボ商品が4月末まで、オンラインショップで販売されている。  マンガリッツァ豚は、ハンガ...

荘内日報社

「SVリーグ」に参入決定!! “世界最高峰”目指し新設「ファンと共に戦う」 ラ..

 ジャパンバレーボールリーグ(JVL)は17日、都内で会見を開き、10月に開幕するトップリーグ「大同生命SVリーグ」男女のリーグ編成を発表した。先にSVクラブライセンスの交付を受けていた、酒田市を拠点...

宇部日報社

市が新たに電動自転車20台導入 シェアサイクル実証事業 観光客の需要を見..

 山口市は15日、2020年から行っているシェアサイクル実証事業で、新たに電動自転車20台を導入した。市民からの要望に加え、米有力紙の特集「今年行くべき旅行地52選」に選ばれたこともあり、国内...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク