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道で希少種と出合える島 奄美の生き物写真絵本出版、輪禍問題に警鐘も

写真絵本「奄美の道で生きものみーつけた」

 カメラマンの松橋利光さん(51)と環境省奄美野生生物保護センターの元アクティブレンジャー木元侑菜さん(30)が、写真絵本「奄美の道で生きものみーつけた」(新日本出版社)を出版した。今年夏の世界自然遺産登録を見込む鹿児島県奄美大島の多様な生き物の魅力を、松橋さんの写真と木元さんの文で紹介。多発するアマミノクロウサギなどの交通事故の問題も取り上げている。

 松橋さんは神奈川県在住。水族館の飼育係や出版社勤務を経てフリーの「生きものカメラマン」として活動。木元さんとの親交が縁で、奄美で2015年から生き物の撮影を続けている。共著は「奄美の空にコウモリとんだ」「奄美の森でカエルがないた」(ともにアリス館)に続いて3冊目。

 本書は奄美大島の森で、希少なアマミノクロウサギやアマミトゲネズミ、アマミイシカワガエルをはじめ、さまざまな生き物が生き生きと暮らす姿を紹介。道路にたくさんの生き物が現れることから、車にひかれる動物も多い現状に警鐘を鳴らしている。

写真絵本を出版した松橋さん(右)と木元さん

 松橋さんと木元さんは「奄美は道に出てくる生き物が多く、種類も豊富。まずは観察を楽しんでほしい」と話す。野生生物の交通事故は、世界自然遺産となる奄美の大きな課題。「車はゆっくりと走ることが大事。人が歩くくらいのスピードを心掛ければ、生き物は見つけやすく、交通事故も減らせる」と呼び掛けた。

 奄美大島の全小中学校に寄贈する。  定価1500円(税別)。全国の書店やオンライン書店で販売。

     ◇  松橋さんの写真展「奄美の森の生きものたち」が大和村の奄美野生生物保護センターで開かれている。作品約50点を展示。入場無料。7月中旬ごろまで。

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