庄内路で初めて五輪のシンボル・聖火がリレーされた―。新型コロナウイルスの影響で1年延期された東京五輪の県内での聖火リレーが6、7日に行われ、7日午後に鶴岡、遊佐、酒田の3市町で計37人がトーチを掲げて庄内路を走り、聖火をつないだ。沿道には多くの人々が詰め掛け、庄内地域では初となる聖火リレーを見守った。

県内最終ランナーとして聖火皿に火を戻した一寛さん=7日午後7時55分ごろ
《沿道に多くの人々詰め掛ける》
聖火リレーは新潟県から引き継ぎ、47都道府県のうち35番目の実施となった。
初日の6日は西川町を出発して村山、置賜地域の11区間20・9キロをつないだ。
2日目の7日は10区間18・4キロ。天童市を出発し村山、最上地域を巡って庄内に入り、鶴岡市の出羽三山神社随神門、酒田市の山居倉庫といった名所を含めた区間を、それぞれの地元など庄内地域ゆかりのランナーたちが走り抜けた。
《県内ゴール酒田でセレブレーション アンカーは県初のオリンピアン茂木氏のひ孫・一寛さん》
2日間にわたって本県を駆け抜けた東京2020五輪聖火リレーは7日夜、県内ゴール地点となった酒田市の飯森山公園に到着。現地では到着を祝うセレブレーションが行われた。
アンカーを務めたのは、本県初のオリンピアンとして1920年にベルギーで開催されたアントワープ五輪マラソン競技に出場した茂木善作翁(1893―1974年)のひ孫、茂木一寛さん(31)=酒田市。午後7時半すぎに「トーチキス」で聖火を受け取った茂木さんは、地元の和太鼓団体・風の会(伊藤裕介会長)の演奏が鳴り響く中、サポートランナーを務めた酒田、庄内両市町の児童20人と共に特設ステージまで駆け抜けた。
トーチから聖火皿に火を戻した茂木さんは「とても楽しい200メートルだった。貴重な体験。沿道からの声援が力になった」と。そして「無事に東京まで聖火を届けてほしい」と、7月23日(金)の東京五輪開会式で国立競技場にともる聖火に思いをはせた。
壇上で聖火の到着を見守り、実行委員会を代表しあいさつに立った丸山至酒田市長は「1964年の東京五輪聖火リレーでは、庄内地方はコースに入らなかった。57年越しの願いがかない、ここ酒田で聖火のゆらめきを見ることができ感慨深い。この感動を次の世代につないでほしい」と述べた。
聖火到着を前に、会場では午後6時半から風の会による太鼓披露、羽黒高校チアリーディング部メンバーも加わってのダンスパフォーマンス、酒田光陵高校音楽部吹奏楽班による演奏も行われ、この模様はライブ配信された。
聖火リレーは本県に続き秋田県で8日から行われている。庄内地域でもつながれた聖火は7月23日の東京五輪開会式で、東京・国立競技場の聖火台にともされる。

庄内地域で初めて行われた聖火リレー。鶴岡市の荘内神社参道には、祝福の赤いじゅうたんが敷かれ、ランナーと聖火を出迎えた=7日午後5時ごろ
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