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ゾウと歩み60余年㊥

当初から雄雌ペアで飼育、繁殖に力

 ゾウとの関わりは前身の豊橋市動物園が開園した1954年にさかのぼる。第1号の雌のインドゾウ「豊子」はサーカス出身で、豊橋公園で同年開いた「豊橋博覧会動物園」でも披露された。  73年10月に豊子がこの世を去った。2カ月後に来園したのは今も健在のダーナ、雌のチャンチャル。翌年のトヨ(雌、半年後に死ぬ)に続き雌のシャンティが来た。  多くの動物園で雌を単独飼育する中、同園は当初から雄雌ペアの飼育と繁殖にも積極的に取り組んできた。過去2頭が妊娠と出産に挑んだ。  95年にはシャンティが出産手前で流産、2003年には懐妊後に子宮破裂で母子ともに死ぬという悲劇に見舞われた。吉川雅己専門員は「シャンティの時代は未知の領域が多い手探り状態。情報も少なかった」と気の毒そうに語る。  シャンティの死から6年後の2009年、アーシャーが上野動物園から来園。11年にダーナとの間に第1子の雌「マーラ」を出産した。待望の繁殖に沸いたが育児放棄が要因で17年8月に誕生日を目前に死んだ。  アーシャーは、育児トレーニングのために引っ越した千葉県の動物園でラージャを生んだが、同じ理由で死なせている。  情報不足などに伴う流産や死産を乗り越え、21世紀に入ると繁殖までこぎつけた。だが、出産後子育てという新たな未知の領域に直面した。  単独での子育てによるストレスなどが育児放棄の要因とみた園は、本来の野生に近い環境での子育てを模索。2度の悲劇を糧に母系の家族で暮らす「群れ飼育」の重要性に着目、研究を本格化させた。

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