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長野日報社

原付きバイクで日本一周の旅 長野県諏訪市出身の新井さん

原付きバイクで日本一周にチャレンジ中の新井泰貴さん

 諏訪市出身の新井泰貴さん(21)が、約4カ月かけ、原付きバイク(原動機付き自転車)で日本一周の旅に挑戦している。コロナ禍でのチャレンジで困難に出くわすことも多いが、訪れる先々で人の心の温かさに触れ、自分自身を見つめ直している。

 新井さんは諏訪清陵高校卒業後、米国留学に向け、フィジーでの短期語学留学をしていた際、貧困にあえぐ子どもたちの姿を目の当たりにしたのをきっかけに、広い世界を知ろうとバックパッカーとして世界を旅することを決意したという。

 帰国後、母親の実家がある京都で人力車の車夫(人力車を引く人)の仕事をしながら旅費をためていたが、新型コロナウイルスの急速な感染拡大で海外渡航が困難になったことから、海外の旅は一時断念。代わりに日本各地を巡りながら見識を広め、自らを見つめ直そうと日本一周の旅を計画した。

 5月3日、車夫時代に使っていた前掛けと地下足袋を旅のお供に、鉄工所を営む祖父が荷物を入れる箱を取り付けてくれた愛車で京都をスタート。近畿地方、北陸地方を回って長野入りした。

 現在は諏訪の実家でしばし休養中で、6月上旬に再スタート。今後は新潟からフェリーで北海道入りし、東北、関東、東海地方へと南下。中国四国地方、九州地方をくまなく回り、全国47都道府県全てを制覇して8月末までに京都でゴールを迎える計画だという。

 夜は各地のキャンプ場などでテントを張って野宿し、食事は自炊が基本。世界一周をするとき自信をもって日本を紹介できるよう、各地でさまざまな知識も吸収。その土地でしか味わえない本場の料理は、少しぜいたくをして食べるようにしているという。

 「雨続きで3日間テントから出ることができなかったときは、あまりのつらさに心が折れそうになった」と新井さん。それでも旅を通して家族や健康、食の大切さを身に染みて感じており、「旅に出る前より少しでも人として成長してゴールを迎えたい」と話している。

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