伝統「藁苞納豆」手作りキット米国輸出へ 長野県飯島町の職人集団

箱詰め前に輸出する納豆キットを検品する酒井裕司代表(左)ら保存会スタッフ
大相撲の土俵をはじめ幅広くわら細工を手掛ける長野県飯島町の職人集団「南信州米俵保存会」は近く、稲わらを束ねて大豆を包む伝統的な「藁苞納豆」を手軽に手作りできるキット商品を米国に輸出し、販売を始める。同国に住む日本人のほか、現地の人たちにも味わってもらいたい考えで、酒井裕司代表は「わらや納豆を日本の文化として世界へ発信していけたら」と意気込む。
昨年7月10日の「納豆の日」に合わせ、みんなを笑顔にしたいと「笑つと納豆」の商品名で誕生した手作りキット。大相撲の土俵の一部にも使われる上伊那産コシヒカリのわらを束ねた「つと」と、県内産の大豆で甘みが特長のナカセンナリをセットにして、道の駅などで販売している。
今回、コメの海外輸出を手掛け、伊那市長谷で生産する「Wakka Japan(ワッカジャパン)」の協力を得て米国への輸出が実現。初回は「つと」4本と大豆120グラムをセットにした商品約300個をニューヨークとハワイに送り、7月中旬ころに店頭に並ぶ予定だ。
「在米日本人の皆さんには母国の懐かしい味を楽しんでもらい、アメリカの皆さんにも広くわらと納豆に親しんでもらえたら」と酒井さん。わら細工は昨年から中国に輸出しているが、新たな海外への販路拡大で日本の食文化の奥深さを伝えたいと期待はふくらむ。
地元七久保小学校の児童が考案し、それを基に商品化した手作りキット。直近の4カ月間では1500個が売れるなど好調で反響も大きい。新たに木曽など県内各地で地元の名産大豆を使った「ご当地納豆シリーズ」の取り組みも進めており、手作り納豆ブームに火を付けて特産品化を図っていきたい考えだ。
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