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鶴岡・ニューブランズウィック友好協会《総務大臣表彰を受賞》コロナ禍で工夫した交流の取り組み評価 「ワンハート」テーマに動画配信絆深める

 総務省は21日、姉妹自治体などとの優れた国際交流の取り組みを顕彰する15回自治体国際交流表彰(総務大臣表彰)に、鶴岡市の鶴岡・ニューブランズウィック(NB)友好協会など全国3団体を選んだと発表した。昨年度に姉妹都市の米国ニュージャージー州NB市との間で「One Heart(ワンハート、心は一つ)」をテーマに千羽鶴を作って送ったり、音楽動画を作って配信するなど、コロナ禍の中で工夫して友好の絆を深めた取り組みが評価された。

表彰状と記念の盾を披露する(左から)齋藤さん、佐藤会長、長南さん=21日、鶴岡・出羽庄内国際村

 表彰は、同省と一般財団法人自治体国際化協会(本部・東京都)が、姉妹都市提携に基づき外国の自治体と交流している国内の自治体や団体を対象に、自他の推薦に基づき、先進性や独自性、継続性などを審査し、毎年3団体以内を顕彰している。今回は、鶴岡NB友好協会と、北海道、三重県の各団体が選ばれた。本県での受賞は今回が初。  鶴岡とNB市は、庄内藩士で後にニューヨーク領事などを務めた高木三郎がNB市のラトガース大で学んだ縁で1960年6月、姉妹都市の盟約を締結。友好協会は83年5月に設立され、学生の相互訪問などの交流を行っている。

 今回の受賞対象となったのは、昨年度に取り組んだ「山形から世界へ ワンハートプロジェクト」。昨年は盟約締結60周年の年で、当初は鶴岡から中学生らが訪問する予定だったが、コロナの影響で中止。しかし、協会の若手会員が中心になって「こんな時だからこそ、応援の気持ちを伝え心の絆を強めよう」と同6月にプロジェクトを立ち上げた。

 同7月には市民手づくりのマスク約230枚、8月には市民1000人以上がコロナ鎮静への願いを込めて折った千羽鶴2組をそれぞれNB市に寄贈。さらに「ワンハート」をテーマにしたメッセージソングを作り、自分たちで演奏、市民約100人が出演する動画に仕立て、9月から動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信した。

 こうした取り組みに対しNB市側からは、両市を含む友好5都市間のバーチャルアート展覧会開催の提案があった。鶴岡からは絵画や写真など13点を出品、同12月からウェブ上で公開されるなど、心のキャッチボールが続いている。

 こうした活動について、審査では「コロナ禍でも互いに知恵を出し合い、新しい国際交流の取り組みや在り方を提案しており、多様な市民が主体的に参加していることは、コロナ禍の交流の在り方として、また活動が休眠状態にある自治体の模範になる。山形県内初の受賞は、県の国際化に大きな波及効果をもたらすのではないか」と評価された。

 受賞を受けて21日、鶴岡市の出羽庄内国際村で鶴岡NB友好協会の佐藤公力会長(58)=同市鳥居町、会社経営、プロジェクトの中心となった長南雄太幹事(27)=同市日吉町、会社役員、メッセージソングの演奏で打楽器を担当した齋藤伸太郎さん(25)=同市神明町、農業=の3人が会見した。

 佐藤会長は「国際交流は敷居の高いものでないことや、どんな状況でも心は通じ合うこと、相手を思う心が世の中をより良いものにしていくことを、若い世代が実感できたのでは。そういう意義を広めていってほしい」と喜びの弁。

 長南さんは「音楽などのクオリティー(質)ではなく、相手に何かしたいという思いを形にし、先方に届いたことがうれしく、それが評価されたのでは。姉妹都市のことを市民にもっと知ってほしい」、齋藤さんは「音楽が最終目標でなく、みんなで元気づけ合おうという思いを共有できた」と取り組みへの思いを語った。

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