新たな電子マネーカード「ルパン三世Ｐａｙ」

　町商工会（松村嗣弥会長）は６月上旬から、町内４０店舗余りで使用できる電子カード「ルパン三世Ｐａｙ（ペイ）」を導入する。あらかじめ現金をチャージすると、加盟店でキャッシュレスで支払いできるシステム。同商工会では「町民の利便性向上と域内消費拡大につなげたい」としている。

　同カードは２０１９年度から、導入に向けた準備や検討を重ねてきた。キャッシュレスによる利便性向上と支払いの簡略化に加え、店頭で直接現金に触れることがないため、新型コロナウイルスの感染防止の観点からも期待が寄せられる。

　新カードは町民対象で、希望者に無料で配布する。利用するには１０００円以上のチャージが必要となる。配布やチャージは同商工会と加盟店で可能。チャージ額の２％をポイントで還元する。チャージ上限額は４万５０００円で、電子マネーの有効期限は最終利用日から２年間。

　同商工会が従来から取り入れていた加盟店での買い物時にポイントを付与する「ルパン三世ポイントカード」の利用は今月末まで、満額ポイントの使用は８月末までとしている。 　旧カードは、町の図書室の利用や健康教室の参加に対してもポイントを付与していたことから、新カードでも今後、町の健康教室やボランティア活動、健診などへの参加や町内バスの利用などのポイント制度についても検討している。

　２２年度以降、町外の人向けに同カードと同様の機能を持つ観光カードを作る計画だ。同商工会では「システム導入で町内加盟店での消費や購買につなげたい」と多くの利用を呼び掛けている。