アカヒゲ子育て奮闘中 民家倉庫に営巣、親鳥、数分置きに餌 龍郷町芦徳

餌をくわえ、巣に戻ってきたアカヒゲの親鳥=13日、鹿児島県龍郷町芦徳
国際自然保護連合(IUCN)から世界自然遺産登録の勧告を受けた鹿児島県奄美大島の龍郷町で、国の天然記念物のアカヒゲが子育てに奮闘中だ。同町芦徳の中原正栄さん(69)の農業器具倉庫に巣を作り、2羽の親鳥がひなに餌を運ぶ様子が見られる。
12日、周囲をアカヒゲが飛んでいるのに中原さんが気付き、観察していたところ、倉庫にある小さな段ボール箱の中で巣とひなを見つけた。

巣の中で親鳥の帰りを待つひな=13日、鹿児島県龍郷町芦徳
ひなは確認できただけでも2羽。数分置きに親鳥が餌を運んでくると「チッチ、チッチ」と鳴いて、餌を求めていた。
16日まで野鳥の保護を啓発する「愛鳥週間」。中原さんは「ルリカケスはよく見掛けるがアカヒゲは珍しく、倉庫に巣まで作っていて驚いた。巣立つまでは、できるだけ子育ての邪魔をしないよう気を付けたい」と話していた。
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