12年に1度の出羽三山丑歳(うしどし)御縁年を記念した「湯殿山御沢仏(おさわぶつ)御尊像参拝」が、羽黒山頂の出羽三山神社歴史博物館で始まった。

死者が仏に守られ母の胎内に宿るという「体内権現」について説明する博物館学芸員の渡部幸さん
湯殿山御沢仏は、出羽三山の羽黒修験と関わりを持つ白鷹町の寺院「塩田行屋(しおたぎょうや)」に安置されているものを借りた。煩悩を焼き尽くす「劍(つるぎ)の権現(ごんげん)」、不老長寿を与える「仙人権現」、現在、過去、未来を超えて救済する「熊野権現」など21体を一堂に集めて公開している。これらの仏像は、台座から見つかった「銘文」から山形市で活動していた仏師・新海宗慶(1846―99)が明治時代に制作したことが分かった。
館内では、照明を落とした中で湯殿山の大自然を神格化した御沢仏を置き、一度死んで母親の胎内で命を宿し、そして生まれ変わる湯殿山信仰の一端に触れられるようにしてある。
参拝料は中学生以上500円。期間は11月23日(火)まで。問い合わせは出羽三山神社=電0235(62)2356=へ。
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