ふん尿活用 寄付講座 3年間で1億円 産学共同事業 帯広畜産大

バイオガスプラントで生じる「消化液」の有効活用などに取り組む、産学の共同事業体「バイオエイト・プラス1」の連絡会議(座長=川田章博・川田工業社長)が26日、帯広経済センタービルで開かれた=写真=。構成メンバーの帯広畜産大は4月に、企業による寄付講座「資源循環環境学講座」を開設したと報告した。
連絡会議は非公開で行われた。講座は家畜ふん尿の処理・有効活用などの課題解決、循環型農畜産業の実現に向けた研究を展開する。産学連携センター内に設け、同センターの大庭潔特任教授を配置、環境農学研究部門で1人を採用する予定。設置期間は24年3月までの3年間、研究費は1億円とする。
川田座長は「十勝のバイオガスプラントが安心して稼働できるよう尽力したい」と強調。帯広畜産大の奥田潔学長は「十勝の農業や経済の持続的発展のため、科学・ビジネスの両面から課題解決に取り組む」と述べた。
川田座長が会頭を務める帯広商工会議所と帯広畜産大は昨年秋、包括連携協定を締結。バイオエイト・プラス1はこの流れを受け、帯広畜産大と、川田工業、ノベルズ(上士幌町)、ドリームヒル(同)、土谷特殊農機具製作所(帯広市)、北電(札幌市)などの8社で同12月に設立した。帯広畜産大は寄付講座の開設準備を進めてきた。
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