ミャンマーからプログラマーを採用【釧路】

プログラマーとして活躍するピュー・ピューさん(右)とヤミンさん
システムやソフトウエアの開発、デジタル機器販売などの「ポータス」(釧路市鳥取南5、栗林周次社長)で、4人のミャンマー人が正社員のプログラマーとして活躍している。ミャンマーからプログラマーを採用するのは国内でも珍しく、栗林社長は「向上心も高く、仕事も一生懸命」と評価し、今後も現地からの採用を検討している。 同社がミャンマー人を採用したきっかけは、2016年にJICA(国際協力機構)が行った「ミャンマー国IT人材育成の基礎調査」に栗林社長らが同行し、現地の大学やIT企業を訪問した際、ミャンマーのヤンゴン情報技術大学(UIT)からインターンシップの提案があったこと。人手不足でもあったため、翌年には2人のミャンマー人を3カ月間の期間限定で受け入れたところ、仕事面や生活面ともに問題なかったことから、18年と19年に1人ずつを採用した。
さらに昨年11月、ピュー・ピュー・タンさん(24)とヤミン・テッ・ター・ラインさん(25)を採用。20年4月からの勤務を予定していたが、コロナ禍で11月にずれ込んでいた。ミャンマーでは、家族の絆が強いため子供の就職に親の意見が反映されることも多く、親の一言で就職がキャンセルされることもあるという。栗林社長は現地に出向き、4人それぞれの家族に直接あいさつし、信頼関係を築いて採用に至ったという。
ピュー・ピューさんとヤミンさんはミャンマーで日本語を学び、日常会話や業務上の意思疎通などに問題はない。現在は主に顧客の業務システムの製作などを担当、他の社員とほぼ同じ作業をしている。2人は共同生活し特に困っていることもないといい、「とても優しい人が多くて、日本に来て良かったと思っている。もっと勉強もしたいし、富士山にも行ってみたい」と口をそろえる。ミャンマーは国軍のクーデターにより混乱が続いているが、「今は家族が心配だけど、電話で話しているから大丈夫」と話した。
栗林社長は「ミャンマーの情勢次第だが今後も採用に加え、現地からのリモートワークも検討していきたい」と話している。
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