「むか輪っこ」プロジェクト始動 新生児に木の玩具 むかわ
むかわ町は今年度から、地域の木材を活用して輪の形に作ったおもちゃ「森の輪(wakko)」を新生児に贈る事業に参画し、地元版「むか輪っこ」と題したプロジェクトを始動した。22日に道の駅「四季の館」で最初の寄贈セレモニーを行い、新生児4人にプレゼントした。

竹中町長からむかわ産の「森の輪」を手渡される古賀奨麻ちゃんと母の麻由佳さん
森の輪は、木育活動の一環として自治体が新生児に歯がためや手遊びの木製玩具として贈呈するプロジェクトで、2019年に十勝管内で発祥。昨年度までに9市町が参画している。
むかわ町はまちづくり計画に「森林を生かした教育と交流」を施策の一つとして掲げており、幼児期から木を身近に感じ、豊かな感性、人間性を育んでもらおうと、今年度この取り組みに加わった。
町で贈呈する森の輪は、直径約8センチ、厚さ約2センチのドーナツ形。穂別地区で採取したイタヤカエデを使用し、苫小牧広域森林組合で加工した「オールむかわ産」にこだわったものだ。日本食品分析センターで検品し、乳児がなめたりかんだりした場合の安全性も確認している。
最初の贈呈者となったのは、鵡川地区に住む生後3カ月の古賀奨麻ちゃん。セレモニーに駆け付けた竹中喜之町長は「町の木に初めて触れる瞬間を大切にしてほしい。木の温もりに触れて大きな『輪』を育んでもらえたら」と語り掛け、おもちゃを手渡した。母親の麻由佳さん(34)は「口に入れても大丈夫ということなので安心感がある。健康で、みんなから愛される子に育ってくれたら」とほほ笑み、わが子に優しいまなざしを向けていた。
町では今後、定期的に行う3、4カ月検診に合わせて新生児に森の輪をプレゼントしていく。
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