消防本部岩見さん「指導救命士」に認定【釧路】

釧路市消防全救急隊員のレベルアップに励む岩見さん(中央奥)
釧路市消防本部(石山巌消防長)の救急救命士、岩見誠二さん(43)が同本部初の「指導救命士」に認定された。指導救命士は17日現在、全道で28人、釧根管内では岩見さんを含め3人で、救急隊員への指導教育などを担う。同本部では今年度から「指導救命士を中心とした教育体制」を整え、全8救急隊のレベルの底上げを図っていく。
指導救命士の認定要件は救命士・救急隊長(副隊長など代理含む)として5年以上の実務経験を有し、気管挿管や薬剤投与などの特定行為の施行経験が5年間で19件であり、必要な養成教育を受けていることなど。北海道では2014年度末に制度が始まり、道救急業務高度化推進協議会が認定する。
岩見さんは釧路市出身。幼いころに火災現場で消防官の活躍を見て憧れ、高校卒業後の1996年に市消防本部入りした。姉が看護師だったこともあって救急隊に興味を持ち、7年後には道消防学校で救急隊員の資格を取得。2010年に救命士の国家試験に合格した。現在は中央消防署第3課東分署の救急隊長を務め、今年3月31日に指導救命士の認定証を受けた。
同本部では今年度から、指導救命士が年間の救急訓練計画を企画し、各隊で実施する。その成果を踏まえて指導救命士の役割を拡大していくという。「今年度は現場で多い症例の観察要領などの基本的な部分を訓練し、各隊から話を聞きながら、カリキュラムをよりよいものに変えていく。プレッシャーはとても大きいが、少し楽しみ」と岩見さん。「一方通行の訓練にならないように心掛け、しっかり土台をつくって市民の方々に還元したい」と意気込んでいる。
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